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ルノーF1、保守的アプローチから脱却。”魔法のエンジンモード”導入へ

予選用のエンジンモードを使えていないルノーは、これまでの保守的な哲学を止め、メルセデスやフェラーリに追いつこうとしている。

ルノーF1、保守的アプローチから脱却。”魔法のエンジンモード”導入へ
Cyril Abiteboul, Managing Director, Renault Sport F1 Team
Zak Brown, Executive Director, McLaren Technology Group, Cyril Abiteboul, Managing Director, Renault Sport F1 Team, shake hands in the paddock
Cyril Abiteboul, Renault Sport F1 Managing Director
Cyril Abiteboul, Renault Sport F1 Managing Director in the Press Conference
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team RS17
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team RS17
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team RS17
Max Verstappen, Red Bull Racing RB13
Max Verstappen, Red Bull Racing RB13, second place
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB13
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team RS17
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB13
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team RS17, Pascal Wehrlein, Sauber C36
Mark Webber, Red Bull Racing passes Sebastian Vettel, Red Bull Racing

 ルノーは今年、パワーユニット(PU)のパフォーマンスの全体的な底上げには成功しているものの、ライバルたちのように予選で追加のパフォーマンスを絞り出すことができていない。

 予選Q3でPUの設定を大幅に向上させることができていないのは、メルセデスとフェラーリが繰り広げているポールポジション争いに絡めていないことからも証明されている。

 motorsport.comの独占インタビューで、ルノーF1のマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、ルノーは予選パフォーマンスの向上に懸命に取り組んでいると語っており、今は過去のルノーF1があまりにも保守的だった、”ツケ”を払っているところだと主張した。

「エンジン部門の人々は、完全に反直感的なんだ。信頼性を犠牲にしてパフォーマンスを上積みすることを良しとしない」

「それにルノーの哲学がそういったことを許さなかった。ルノーのF1活動では常にそうだった。エンジン開発において、パフォーマンスを向上させる時はいつも保守的だったんだ」

「それがまだハンデになっていると感じる。我々はその哲学から離れようとしているんだ。それは我々の組織に新しく加わった人々がもたらした大きな考え方の変化だ」

0.5秒のギャップ

 ルノーは、自分たちのPUのレースペースは現在メルセデスやフェラーリと比べてわずかな遅れにとどまっており、”受け入れられるレベル”だと考えている。一方予選ではメルセデスに0.5秒以上の差をつけられてしまうことから、予選ペースの改善は対処しなければならない問題だと認識しているようだ。

 アビテブールは次のように付け加えた。

「レースにおいては、遅れを減らしているという点で我々の前進は目覚しいものがあると思う」

「コースによるが0.2~0.4秒の遅れがある。私の考えでは、それは小さな遅れだと言うことができると思う。だがそれは、レースモードでの話だ」

「間違いなく、そのぐらいの遅れはシャシーがベストであれば対処できるタイプのモノだ。シーズン序盤は苦しんだレッドブルチームが、今はベストなシャシーを手に入れたことでなんとかパワー不足に対処し、優勝を争うことができる能力を得ているのはそのためだ」

「しかし、実際我々の状況はV8時代にレッドブルとチャンピオンシップを勝ち獲っていた頃からあまり変わっていない。当時も我々のエンジンはグリッド上で最も強力だったわけではない。しかし実際に一丸となってそれを改善しようとしていた」

「彼らは素晴らしいシャシーを作って4連覇を達成した。今はその時と同じような状況になっている。そして実際成功を収めているんだ。日曜日、つまりレースにおいてはね」

「予選については、似たような状況を説明することはできない。我々は信頼性を犠牲にしてパフォーマンスを生み出すというようなことはまだやれていない。その差を明確に数値化することは私にはできないが、ギャップは0.5秒ほどだと話し合っている」

オイル燃焼の取り締まり強化がプラスに?

 アビテブールは、ヴィリーにあるエンジン開発の拠点からはいくつかポジティブな知らせが上がってきていると語り、2018年にエンジンオイルの不正燃焼の取り締まりがさらに強化されることも、ルノーは問題解決の助けになると考えている。

「テストベンチではかなりのパフォーマンスが出ている。しかし私が以前言ったように、それはレースを含めたいつでも利用可能なパフォーマンスだ。だからそれは素晴らしいニュースだ。テストベンチ上では、最低でもレースでメルセデスとまともに戦える立場にいるとデータが示している」

「現時点では、我々は信頼性を犠牲にしてパフォーマンスを上積みできていないので、その点がハンデになっている。予選でトップに追いつくためには、そうする必要があると私は考えている」

「そうは言いながらも、来シーズンはレギュレーションが変わり、エンジンオイルの不正燃焼の規制がより厳しくなる」

「それは、我々が全く手をつけていない分野だ。なぜなら、レギュレーションに全く触れられていない分野だからだ。もう一度言うが、それが我々のスタイルだ。我々の解釈は非常に公正だが、時にあまりにも公正でありすぎることがある」

「だからレギュレーションの”進化”が、ルノーが予選での速さで追いつくのに、プラスに働くのではないかと思っている」

 アビテブールに、FIAがオイル燃焼を規制しようとし始めたことがメルセデスとフェラーリとの差を縮める助けになったかと問うと「FIAからの技術指令書が出された時、我々はあるものを見つけ、進歩を果たしたんだ。あれはサマーブレイクの前だったと思う」と彼は答えた。

「しかしそれ以来、彼ら(メルセデスやフェラーリ)も再びアドバンテージを築こうと努力した。その争いこそが純粋なF1であり、本当に面白いところだ。ルールが新しくなり、新しい技術指令書が出ると、相対的な競争力に影響を与える。そしてそれから物事を再考し、再び前進を目指すんだ」

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この記事について

シリーズ F1
チーム レッドブル・ホンダ , ルノーF1チーム
執筆者 Jonathan Noble