レッドブル、シーズン後半でさらなるグリッド降格ペナルティを覚悟
イタリアGPでグリッド降格ペナルティを受けたレッドブルは、今後さらなるペナルティを受けることを覚悟している。







イタリアGPでパワーユニットを交換したことにより、グリッド降格ペナルティを受けたレッドブル。同チームは今後も、さらにペナルティを受けることを危惧している。
レッドブルは、パワーユニットのサプライヤーであるルノーに対する不満を募らせてきた。ルノーのパワーユニットは今季、信頼性の問題を抱え続けているからだ。
先日行われたイタリアGPでレッドブルは、次戦シンガポールGPを完璧な状態で戦うため、”戦術的”にパワーユニットを交換。大きなグリッド降格ペナルティを受けた。しかし残りのレース数を考えれば、さらにパワーユニットのコンポーネントを投入することは避けられない状況のように見える。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、この件に関して次のように語った。
「さらにペナルティを受けるのは、避けられないことだ。どこでペナルティを受けるのか、戦略的な選択肢があることを願っている。しかし、追加のペナルティを受けずに今シーズンを終えることができる可能性は低い」
さらなるグリッド降格ペナルティを受ける可能性があることは、レッドブルにとって理想的な状況とは言い難い。しかしホーナー代表は、ルノーの信頼性の問題への対応を称賛している。
マックス・フェルスタッペンがエンジンのセンサーのトラブルによりリタイアしたベルギーGP以降、ルノーはその対策を講じている。そしてカスタマーチームへの新パーツの投入を早め、さらにシンガポールGPからはレッドブルを担当するスタッフの数を増やすという。
最近のルノーの働きについて尋ねられたホーナーは、次のように語った。
「彼らは確かに反応した。それは励ましになっている」
「しかし問題は、モンツァで新しいエンジンを使ったということだ。もしそのエンジンに問題があったら、かなり悲惨なことになっていただろう」
「励みになることは、彼らが真剣にそれを受け取っているようだということだ。彼らは現実から目を逸らしていないし、うまくいけば年末までの間に上昇気流に乗ることができるだろう」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |