レッドブル、残り2レースに自信も……リカルドにペナルティの危機迫る
レッドブルは、グリッドペナルティさえなければ今季残りの2レースで優勝することができると考えているようだ。

レッドブルのマシンRB13は大幅な進歩を見せ、ここ数戦優勝争いを展開している。メキシコGPではマックス・フェルスタッペンが圧勝し、マレーシアGPに次ぐ今季2勝目を挙げた。
しかし、彼らにとって万事が順調というわけではない。チームが搭載しているルノー製パワーユニット(PU)の信頼性に相変わらず悩まされ続けているのだ。特に、メキシコではダニエル・リカルドが新しいPUを投入したにもかかわらず、リタイアを喫している。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーに、今季残りの2レースでメルセデスとフェラーリを相手に優勝を争う強さがあると思うかと訊くと彼は次のように答えた。
「ああ、ただしペナルティがなかった場合だ」
「ここ4戦は、我々のマシンがレースで最速だった。ブラジルは我々に合うサーキットだと願っているが、アブダビはどうだろうか? 少なくともあと1勝挙げることができれば素晴らしいことだと思う」
リカルドに迫るPU交換ペナルティの危機
ホーナーはメキシコでのリカルドのリタイアについて、トラブルを避けるためにペナルティを受けてまでレース前にPU交換を実施したこともあって、特に苛立しかったと語った。
また、メキシコでリカルドが使っていたMGU-Hが再利用できないかもしれないという懸念もある。そうなった場合、次戦のブラジルでリカルドは再びグリッドペナルティを受けなければならない。
「あらゆるものを使ってこの事態を乗り越えなければならないと思うし、何を使うことができて何を使えないのか、判別しなくてはいけない」
「あまり詳しくチームのみんなと話し合ってはいないが、何か使えるモノが残っていることを願っている」
ルノー製PU搭載マシンに発生した多数のトラブルをどれほど心配していたか、ホーナーに訊くと彼は次のように答えた。
「何らかの理由で彼ら(ルノー)が問題を抱えていたと思う」
「私は、彼らがなぜメキシコであれほど劣勢に立たされたか、真剣に分析していると確信している。レースに勝つことができたのは素晴らしいが、週末を通してとても多くのトラブルがあったから」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |