レッドブル、2017年のハロ導入に反対の姿勢

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レッドブル、2017年のハロ導入に反対の姿勢
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
2016/07/12 11:14

フェラーリに続いてレッドブルも試したハロだが、実際に導入するのかどうか、瀬戸際に立たされている。安全性の懸念により、導入が先送りされるかもしれないのだ。

Christian Horner, Red Bull Racing Team Principal
Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H running the Halo cockpit cover
Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H running the Halo cockpit cover
Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H running the Halo cockpit cover
Pierre Gasly, Red Bull Racing RB12 Test Driver running the Halo cockpit cover
Pierre Gasly, Red Bull Racing RB12 Test Driver running the Halo cockpit cover
Pierre Gasly, Red Bull Racing RB12 Test Driver running the Halo cockpit cover

 2017年のF1には、クラッシュした際にドライバーを守る”コクピット保護システム”が導入される予定になっている。このデバイスについては、フェラーリとレッドブルがデザイン案を提示し、実際に走行が行われた。

 現時点で導入予定のデバイスは、フェラーリが提案した”ハロ”と呼ばれるシステム。このハロはオフシーズンのバルセロナテストで初めて登場した。その後、クラッシュ時にドライバーが頭部を打ち付ける可能性を低減させるために開口部を広げたり、軽量化のためにチタンを用いるようにデザインを調整した”ハロ2”に進化。オーストリアGPとイギリスGPに持ち込まれた。

 このハロ2は、オーストリアGPの際にメディカルチームによるドライバー脱出テストが行われ、続くイギリスGPの際にはセバスチャン・ベッテルのマシンに実際に装着し、インスタレーションラップを走った。この結果、”技術的な準備”についてFIAは非常に満足していると伝えられていた。

 しかしFIAからのゴーサインが出たにもかかわらず、ハロ2の実投入については完全に合意がなされたわけではない。

 イギリスGPの際にハロ2を装着したマシンのドライブを担当したベッテルは、視界についての懸念を表明している。

「かなり視界を失うことになるよね」と語るベッテル。

「周回している時、常に空を見ることができないんだ。それを確認するにはもう少し走ってみる必要があると思う」

 視界は、300km/h以上の速度でサーキットを疾走するドライバーたちにとって、死活問題とも言える。もしそれが狭まってしまうことは、そのポテンシャルの下落につもつながりかねないし、安全性にも問題が生じてくる。

 懸念を示したベッテルは、次のようにも語っている。

「それが作られた理由は明らかだし、行うことになっているのも明らかだと思う。僕らは、どんな状況でも安全を確保するために、何かを導入することが必要なんだ。でも、僕らはいかなる妥協もしない」

 一方レッドブルも、ハロ2の導入には消極的である。同チームの代表であるクリスチャン・ホーナーは、現状のままなら反対票を投じると述べている。

「個人的には、私はハロのファンではない」とホーナー。

「何かを急いで行うのは適切なことではない。その仕事を行うために、多くの調査期間を設ける必要があると思う。それは、他の結果をもたらすことができるかもしれない。私はハロと、ハロが抱える”制限”により、それをあまり好むことができない」

「現時点では、賛成に投票することはできないだろう」

 FIAが安全確保を理由により強硬な姿勢を見せない限り、レッドブルのスタンスは2017年からハロが導入されるのを阻止するのに十分だろう。

 2017年のF1テクニカルレギュレーション第2条2項には、2016年4月30日以降も、全会一致の同意か、もしくはFIAの判断による安全性の理由があれば、来年のルールを変更もしくは延期することができるとされている。

 つまりFIAがハロについて”安全性”の懸念を表明すれば、コクピット保護システムの導入は中止されるか、2018年以降に先送りされることを意味しているのだ。

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この記事について

シリーズ F1
チーム フェラーリ 発売中 , レッドブル 発売中
執筆者 Jonathan Noble
記事タイプ 速報ニュース