レース前の派手な演出は賛否両論。アロンソ「インディ500の”劣化版”」

アメリカGPのレース前に行われたドライバー登場セレモニーについて、F1内では賛否両論の様々な声が上がっている。

レース前の派手な演出は賛否両論。アロンソ「インディ500の”劣化版”」
Michael Buffer, Cowbows cheerleads
Kimi Raikkonen, Ferrari
Sebastian Vettel, Ferrari, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1
Daniil Kvyat, Scuderia Toro Rosso and Brendon Hartley, Scuderia Toro Rosso
Marcus Ericsson, Sauber and Pascal Wehrlein, Sauber
Kevin Magnussen, Haas F1 and Romain Grosjean, Haas F1
Sergio Perez, Sahara Force India
Max Verstappen, Red Bull Racing
Usain Bolt performs his lightning bolt pose prior to the start

 今年のアメリカGPの決勝レース前には、時間をかけた派手な演出のドライバー登場セレモニーが行われた。これについてはF1の中でも、肯定的な意見と否定的な意見の両方が存在している。

 このセレモニーでは著名なリングアナウンサーであるマイケル・バッファーを起用し、彼のコールに合わせてドライバーが登場するという演出だった。またこのイベントは約15分かけて行われた。

 サーキットを訪れていたファンには歓迎されていたこのイベントだが、自宅でテレビを見ている人にとっては遠くかけ離れたものであり、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、インディ500の”劣化版”ではないかと否定的な見方をしている。

 全員がこのアイデアが成功したのだと考えていたわけではなかったが、チーム代表らは、より多くのファンを取り込もうとするためにはF1は勇気を持って新しいコンセプトを試す必要があると考えている。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、こう話した。

「新しいものを批判するのは簡単だ。我々は変化を受け止める必要がある。素晴らしいショーや成果があった。こういうことに挑戦する必要がある」

「彼らがオースティンでやったことは本当に素晴らしかったし、とても合っていた。レースには大勢の著名人が訪れ、マイケル・バッファーのアナウンスと共にF1やライブを楽しんでいた。これは成功だと言えると思う」

「全てのレースでこれが良いのかといえば、おそらくそうではないだろう。それぞれの国で何がうまくいくのかを確認し、それに少し何かを付け加える必要がある」

 レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーもその意見に同意し、今回にようなイベントはアメリカの観客にとっては適したものであるだろうが、どこの国でもやっていけるものではないと考えている。

「ここがアメリカだからだ。そうだろう?」とホーナーは語った。

「今は新しいオーナーの下で動いており、新しいことに準備をしなければいけない。もしこれでアメリカの大衆を惹きつけることができるのならば、なぜそうしないのだ? レースを損なうこともないし、レースの前に観客を興奮させることもできそうだ」

「全員がお茶を飲んで待っているとは思っていないし、例えばシルバーストンでそれがうまくいくとは考えられない。しかしこのグランプリにとっては、こういうイベントを持ち込んだことは興味深かった」

 またアメリカGPで優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)は、名前を呼ばれてコースへ出て行く瞬間を楽しむことができたと話し、これまでのレース前のイベントの中で最も楽しめるもののひとつだったと感じているという。

「これまで見てきたものの中でも、ベストなレーススタートだったと思う」とハミルトンは話した。

「こういうことをもっとF1文化の中に取り込むことができれば、よりエキサイティングになると思う」

「素晴らしい登場だった。廊下で待っていたんだけど、(待ち時間が)少し長かった。全員が出ていかなければいけなかったからね。白煙の中からクールな登場をしたけど、みんなも僕も自分がどこに向かって歩いているのかわからなかった」

「通路にはセクシーな女性たちもいて、エキサイティングだった。スポーツの興奮とセックスアピールのミックスだった。長い間こういうものを待ち焦がれていたんだ」

「マイケル・バッファーがいて、名前を呼ばれるのを聞くのも良かった。それにとてもかっこいい人だった。まるでボクシングの試合前のようだったし、”ルイス・ハミルトン”と呼ぶとどのように聞こえるのか気になっていた」

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シリーズ F1
執筆者 Jonathan Noble