予算制限だけでは新問題の原因に!? ザウバー、複数の対策が必要と提言

ザウバーのバスール代表は、F1に単純な予算制限は適さないと懸念しており、複数の方法でコストを管理すべきだと示唆した。

 ザウバーのフレッド・バスール代表はF1に単純な予算制限を導入したとしても、実際にチームの支出を監視するのが難しいため、複数の形態でコストを管理すべきだと示唆した。

 将来に向けて、F1は何らかのコスト削減策の実施を検討しており、コストキャップ(予算上限額の制限)の導入もその選択肢のひとつとなっている。

 長期的にビッグチームの支出が削減されていけば、ザウバーのような小さなチームはその恩恵を得るはずだが、バスールはどのようなコスト制限がF1に導入されるかについて、慎重な姿勢を崩してはいない。

 特に、単純にチームの予算に上限を設けるのは、適切なやり方ではないとバスールは懸念しているようだ。

「上位チームと予算が同じになれば、ギャップは縮められるだろう」と、バスールはmotorsport.comに語った。

「しかし、それをどのようなレギュレーションで達成するかはわからない。標準パーツの導入だけで、ビッグチームが今と同じように予算を費やすことができるのであれば、わずかな効果しか得られないだろう」

「チームの支出を監視することもできるかもしれないが、私は懸念している。理論上は上手くいくかもしれないが、シーズン中もそれを行わなければならないし、フェラーリやメルセデスといったチームが”10ユーロ多く予算を使った”などと報道されるような状況は避けなくてはならない」

「そのようなことが起きれば、F1のイメージを傷つける最悪のシナリオとなるだろう。なぜなら現段階で、ファンにとって予算の問題はF1の悪い側面となっているからだ」

 バスールは、複数の形態でコストをコントロールすることが不可欠であり、最善の方法はビッグチームが予算をかけることでパフォーマンスを上げられるような機会自体を制限することだと考えている。

「コストキャップを1億5千万ドル(約165億円)にするのであれば、フォースインディアは影響を受けないだろうし、我々もそうだ。チームの大半には影響がない」

「ドライバーへの報酬とマーケティング費用を別にすれば、影響があるのはトップ3チームだけだろう」

「最善の方法は、レギュレーションでそれを実行することだ。パフォーマンスのために必要な予算を、レギュレーションで制限する」

「メルセデスは我々よりもはるかに大きな予算を費やすことができるだろう。それ自体は問題ない。しかし少なくとも小さなチームが、表彰台を争えるようなポジションを得られるようなチャンスはなければならない」

「(エステバン)オコンや(セルジオ)ペレスが表彰台を狙えるようになれば、F1は良い仕事をしていると言えるだろう」

「現時点では、メルセデスとフェラーリ、レッドブルの計6台にしかチャンスがない。それでは退屈だ」

リバティ・メディアを支持

 リバティ・メディアがF1への投資を行うことで今後数年間は商業権収入が減り、チームが受け取る賞金額も減少することになるにもかかわらず、バスールはF1を改善しようとしているリバティを支持していると語った。

「投資は、短期的な利益を一部失うことになるが、私は問題ないと思う」

「物事は良い方向に進んでいる。我々はおそらくもっとファンに近づけるだろう」

「エンジンのレギュレーションは、サプライヤーであるメーカーにとっては重要な問題だ。しかしカスタマーとして私が懸念しているのは、エンジンのコストは妥当なものでなければならないということだ。そして、各メーカー間のギャップも縮める必要があるかもしれない。そうでなければ、面白みがないからね」

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この記事について
シリーズ F1
チーム ザウバー
記事タイプ 速報ニュース