来季のドライタイヤは7種類に。ピレリ、追加の2コンパウンドを発表
F1にタイヤを供給しているピレリは、来季からドライコンディション用のタイヤを2種類追加し、7種類に増やすことを発表した。

ピレリは、2018年からF1に”ハイパーソフト”タイヤと”スーパーハード”タイヤを追加供給し、2017年に比べてコンパウンドを全体的にかなり軟らかくしたという。
新しい”ハイパーソフト”タイヤはピンク色、”スーパーハード”タイヤはこれまでのハードタイヤが使用していたオレンジ色のマーキングで区別される。これまでのハードタイヤは、青色にマーキングが変わっている。
タイヤが7種類に増えたことは、来シーズンに向けて他のコンパウンドをかなり軟らかくしているピレリにとっての”保険”となるだろう。
ピンク色のタイヤの名称についてはSNS上でのファン投票で決めるとしていたが、”ハイパーソフト”が62%の票を獲得し、エクストリームソフトとメガソフトを負かしている。
「ハイパーソフトは、これまでF1で作った中で最も軟らかいコンパウンドだ」と、ピレリのレーシングマネージャーであるマリオ・イゾラは語った。
「我々はすべてのタイヤのコンパウンドを1段階軟らかくするだけでなく、さらに軟らかいタイヤを導入することにした。それがピンク色のハイパーソフトだ」
「これは、タイヤにかかる負荷が明らかにとても低いサーキット用に開発されたコンパウンドだ。今年、特有の状況下では2017年のコンパウンドのいくつかが保守的すぎたかもしれないと、我々は認識している」
「我々が2018年に向けて用意したタイヤは、ほとんどのレースでピットストップを約2回に増やすという目標に沿って開発されている」
「しかしながら、タイヤの基本的な設計コンセプトは来年も変わっていない。今年、ドライバー全員がありがたいと思っていた、各スティントを最初から最後までプッシュできるという性質は維持している」
今季使われていたタイヤはほとんどが同じ色分けとなるが、ハードタイヤだけは”アイスブルー”に変更される。一方で、ウエット用のタイヤもインターミディエイトが緑、フルウエットが青と変更は行われず、ハードタイヤとフルウエットが近い色分けとなる。
2017年シーズン最終戦であるアブダビGP後に同地で行われるタイヤテストで、各チームが新たなタイヤを試す機会が得られる。
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シリーズ | F1 |
執筆者 | Lawrence Barretto |