来季のF1マシンはさらに速く!? ピレリ、2秒のペース向上を予想
執筆: Jonathan Noble
大幅に速くなった2017年のF1マシン。しかしピレリは、来季さらに2秒ペースが向上すると示唆している。

ピレリがチームから入手したデータによれば、2018年のF1マシンはさらに2秒速くなると予想されるという。
2017年シーズンのF1は、マシンを速くするためにテクニカルレギュレーションを大幅変更。ウイングやタイヤが大型化するなど、マシンの姿かたちは大きく変更された。
その結果、2017年のF1マシンは2015年のマシンに比べて1周あたり約5秒速くなり、コーナリングスピードが上がったことでドライバーへの身体的負担は大きくなった。
いずれのコースでもラップタイムの改善は見られたが、その中でも最もペースの”上がり幅”が大きかったのはマレーシアGPで、メルセデスのルイス・ハミルトンが記録したポールポジションタイムは、2年前のラップタイムを9秒も上回るモノだった。ただこれには、天候や路面の再舗装なども大きく影響を与えた。
しかし、新しいレギュレーションに対する各チームの理解はまだ未成熟な段階。つまり、まだ速くなる可能性を秘めていることを意味している。
これについてピレリは、まだペースを上げる要素が多く残っていると語る。
「来年の序盤には、彼らは(今年より)1周につき1秒速くなるべきだろう」
ピレリのF1レーシングマネージャーであるマリオ・イゾラはそう語った。
「そして、1年の開発スピードは、通常なら1〜1.5秒だ。だから来年の終わりまでには、彼らは1周につき今より2秒速くなるべきだ。より柔らかいタイヤを持ち込めば、マシンはもっと速くなる可能性がある」
「しかしハロの搭載によって、マシンの重量が増えることも忘れてはならない。重量増と空力に影響が及ぼされるため、0.3〜0.4秒のラップダウンがあるはずだ」
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シリーズ | F1 |
執筆者 | Jonathan Noble |
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