欧州F3王者ランド・ノリス、来季はマクラーレンのリザーブ就任か
マクラーレンの育成ドライバーであるランド・ノリスは、来季はリザーブドライバーを務める可能性があるという。

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、今年のF3ヨーロッパ選手権のチャンピオンを獲得したランド・ノリスを、来年マクラーレンのリザーブドライバーとして起用することを考えていると明かした。
2016年のマクラーレン・オートスポーツBRDCアワードを受賞したノリスは、そのご褒美として今年マクラーレンのF1マシンをドライブする機会を得た。
彼は来年FIA F2に参戦すると見られており、「そうなれば本当に素晴らしい話だ」とmotorsport.comに語った。
「もっと(F1で)テストをしたい。8月のハンガロリンクでのインシーズンテストの後、今の時点で自分に何ができるのか、どのようにテストへ臨み、それを最大限に活用すればいいのかというのがわかった」
「もっと速いペースで走ることも、もっとマシンのフィーリングを得ることもできる。何が起きたとしても、僕はそこに飛び込んでサードドライバーになれると自信を持つことを選ぶ」
今季の目標は”トップ3”だった
ノリスは、シーズンの始めはF3ヨーロッパ選手権のタイトルを獲得できるとは期待していなかったと話した。
彼は2016年にユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0やフォーミュラ・ルノー2.0 NECなどでタイトルを獲得。今年はカーリンから初めてF3ヨーロッパ選手権への参戦となった。当初はトップ3でシーズンを終えることが現実的な目標だったというが、見事タイトルを獲得した。
「僕にとって素晴らしい年だった」とノリスは語った。
「僕やチームが考えていたよりもはるかに良かった」
「昨年ひどいシーズンを送ったチームが、そこからチャンピオンシップで勝つところまで戻ってくると、僕は十分に信頼することができていなかった。そのためにとても懸命に仕事をしなければいけなかったけど、僕にとって最高のチャンピオンシップになった」
「(2015年にカーリンでMSAフォーミュラのタイトルを獲得したことを含め)これまではタイトルを獲得できるチームにいた。だから今年カーリンでレースをするのは少しギャンブルをするようなものだった」
「今年の初めは、チャンピオンシップでさえ目標になるとは考えていなかった。トップ3でシーズンを終えることができれば良いと思っていた」
また彼は、11月のマカオGPにもカーリンから出場するつもりであるという。
「絶対にマカオには出るよ」と彼はmotorsport.comに話した。
「マカオでのレースを楽しみにしている」
「昨年はルーキーとして出場して、非常に経験のあるドライバーに対してかなり厳しかった。でも今はチームも大いに改善しているし、ストリートトラックのこともよく理解できている。ポー(フランス)でもとても競争力があったけど、それをもっと改善するつもりだ」
「レースが楽しみだし、優勝するために懸命にやるよ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ランド ノリス |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Marcus Simmons |