”激怒”するフェラーリ会長「信頼性問題に対処すべくチームを変更する」
フェラーリのマルキオンネ会長は、マレーシアGPでの信頼性の問題に”激怒”しており、この対処のためチームに改変を加えているという。










フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、マレーシアGPで連発した信頼性の問題に”激怒”しており、これに対処するためF1チームに改変を加えているという。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、マレーシアGPのフリー走行3回目終盤にパワーユニットのトラブルに見舞われた。チームは予選までにパワーユニットを交換したが、予選Q1を満足に走行することができず、グリッド最後尾からスタートすることを余儀なくされた。またチームメイトのキミ・ライコネンは、2番グリッドを獲得したもののスタート直前に同様のトラブルが発生し、レースに参加することができなかった。
フェラーリは両方のマシンの問題が、エンジンの吸気系に関連する部品にあったことを特定した。
フェラーリのマルキオンネ会長は、今回のトラブルについてエンジン部門が”若いチーム”である結果だと指摘。すでに対策が行われていると語った。
「(マレーシアGPでは)フェラーリがレースに勝っていた可能性がある」
そうマルキオンネはイタリアで行われたイベントで語った。
「シンガポールでも同じことができたと思うが、それはまた別の問題だ」
「パワーユニットに幾らかの問題があるということもまた事実だ。なぜなら、我々は若いチームを抱えている。しかしレースカーにとっては、コンポーネントの品質は適切なレベルにはない」
「我々はこのチームに介入し、問題の解決に取り組んでいる。マレーシアGPまで問題が発生しなかったのは、ほとんど幸運と言ってもいい」
「我々は現在、品質管理に取り組んでおり、組織変更も行っている。レース中にこういう問題を抱えると、我々は激怒することになる」
「ファクトリーでこういう問題が起きるなら、それは特に大きな問題ではない。でも、2番グリッドにつけたにも関わらずレースにスタートできない時は、受け入れることはできない」
最後尾からスタートしたベッテルは、レースで順位を回復し4位でフィニッシュした。しかしタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)が2位に入ったため、選手権ポイント差は34に広がってしまった。また、コンストラクターズランキングでも、残り5戦という段階で、フェラーリはメルセデスから118ポイントの遅れをとっている。
Additional reporting by Giacomo Rauli
【関連ニュース】
- ベッテル、鈴鹿でグリッド降格ペナルティという”最悪の結末”に恐怖
- レース後マシン大破のベッテル。チームは罰則無しの部品交換を交渉中
- 「トロロッソ・ホンダは強力パッケージになる」と自信のトロロッソ代表
- グリッドを"乾燥"させるチームが続出。フォースインディアが苦言
- 連続入賞のホンダ「エンジンセッティングを変更し、力を出すようにした」