福住仁嶺「レッドブルの一員として走ることに興奮し、燃えている」

レッドブル・アスリートになったことが明らかになった福住仁嶺。F1昇格を目指し、多忙な1年に挑む福住に話を訊いた。

 福住仁嶺が今シーズンからレッドブル・アスリートになることが発表された。日本人のレーシングドライバーとしてレッドブル・アスリートとなるのは、平川亮に続いて2人目である。

 昨年はARTグランプリからGP3に参戦し、開幕戦のレース1を含む2勝を挙げてランキング3位となった福住。チームメイトだったメルセデス育成ドライバーのジョージ・ラッセルや、ルノー育成ドライバーであるジャック・エイトケンらと遜色ない走りを見せた。

 その福住は今季、FIA F2とスーパーフォーミュラの両選手権に参戦することになる。日本と欧州を行ったり来たり……実に過酷な1年が始まる。

「(両カテゴリーへの参戦が)発表される前から、そうなるかもしれないと聞いていたので、覚悟は決めていました」

 そう福住は語る。

「とんでもなく忙しい1年になると思うので、まずは身体の面をしっかり準備したいと思います。開幕に向けては忙しくなると思うので、ちゃんと体調を整えて、トレーニングするというのが、今の僕にできることです」

「シーズン中に関しては、F2は新車になることに伴って新しくなる部分が多いので、それを考えると、チーム力もイコールに近くなると思います(編集部注釈:福住が今季所属するアーデンは、昨年はチームランキング7位だった)。ですから、ルーキーが多い中で自分がどれだけ実力を発揮できるかというところになります。色々と不安もありますけど、楽しみな部分も多いです」

 2カテゴリーに参戦することになる福住だが、F2とスーパーフォーミュラの日程は被ることになっている。これについて福住は、次のように語った。

「基本的にはF2をメインで走るので、スーパーフォーミュラは3戦(5月のオートポリスとSUGO、そして7月の富士)くらい欠場することになると思います。それでもスーパーフォーミュラは、昨年の12月に鈴鹿で初めてテストして、手応えは悪くありません。もう少し走り込んで、タイヤのこととか、ピットストップとかスタートとか、もっと勉強して自分に自信をつけることができれば、良い結果に繋がると思います」

 スケジュールも大変だが、同様に大変なのは、ふたつの全く異なるマシンをそれぞれ乗りこなさなければならないということになる。

「両方のカテゴリーに出るのは、正直難しいことだと思います」

 そう福住は語る。

「毎回クルマにアジャストしなければいけませんし、マシンの特性も全然違います。タイヤだって違いますしね。あとは僕の実力次第だと思います。もっと引き出しを多くできるように、考えて走っていければいいと思います」

 そんな忙しいスケジュール、難しい状況に福住が挑む理由。それはできるだけ早くF1にたどり着くために他ならない。

「スーパーライセンスポイントを、少しでも多く獲るためです」

 そう語る福住は、冒頭でも言及した通り、レッドブル・アスリートとして今年から戦うことになる。そのため、スーパーフォーミュラを戦うTEAM 無限では、昨年のピエール・ガスリーからレッドブルカラーのマシンを引き継ぐようだ。さらに、F2のアーデンも、チームの創設者のひとりに現レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが名を連ねるなど、レッドブル傘下とも言えるチームだ。

「僕は今年、レッドブル・アスリートとして走ることになります。なのでヘルメットも含めて、全部レッドブルカラーになります」

 福住の目は当然、近い将来トロロッソかレッドブルのF1マシンに乗ることを見据えている。

「レッドブル(ドライバーの一員)で走れること自体、すごくプレッシャーを感じます。でも、そのくらい期待されているというのを考えると、ある意味興奮することなのかなとも思いますし、燃える部分でもあります。あとは自分を信じて頑張るだけです」

 日本人のF1ドライバーは、2014年の小林可夢偉以来登場していない。小林以来のF1シートを掴むのは福住なのか? 彼にかかる期待は大きい。

 福住にとって重要な1年が始まった。

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この記事について
シリーズ F1 , FIA F2 , スーパーフォーミュラ
ドライバー 福住 仁嶺
チーム team Mugen , アーデン , レッドブル , トロロッソ
記事タイプ インタビュー