自由なバトルを許したレッドブル。リカルドは”フェア”なバトルに感謝
レッドブルは、クリーンなやり方でなら自由にバトルしていいとドライバーに指示を出していたようだ。









マレーシアGP決勝の41周目、トップを独走していたメルセデスのルイス・ハミルトンのエンジンブローにより、レッドブルのふたりのバトルは、優勝争いに変化した。
ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンは戦略が異なっており、ハミルトンのエンジンブローによるバーチャルセーフティカーのタイミングで、ポジションが入れ替わる可能性があった。しかしながら、チームはふたりをピットに呼び戻し、ダブルピットイン。どちらもソフトタイヤに交換してピットアウトした。
リカルドの2秒後方でリスタートを迎えたフェルスタッペンは、数周でギャップを半分に縮めたが、それ以上は何も出来ず、最終的に2位でレースを終えた。
「プッシュしたよ」とフェルスタッペンは語った。
「すごく接近したけど、タイヤがオーバーヒートしてしまったし、僕の方が古いタイヤだった。DRS圏内に入るのがすごく難しかった。僕が言ったように、新しいタイヤの方が数周のアドバンテージがあるし、古いタイヤで1秒以内に入るのはすごく大変だ」
「最終ラップまで本当に一生懸命プッシュした」
「チームは、クリーンなやり方でなら自由にバトルしていいって言っていたんだ。僕はそれをしたんだよ」
リカルド、フェルスタッペンとの”フェア”なバトルに感謝
ハミルトンのアクシデントが起こるすぐ前、フェルスタッペンより古いタイヤを履いていたリカルドは、ターン4からターン6でのフェルスタッペンの攻撃を、辛うじて退けた。そしてハミルトンのアクシデントの後、レッドブルはふたりに新しいタイヤを装着させた。
チームメイトとのバトルについて語ったリカルドは「マックスは(2回目の)バーチャルセーフティカーのタイミングでピットに入った。その段階では彼の戦略はすごく良く見えたよ。レースの中盤、僕は彼を抑えなくてはいけなかった」と語った。
「素晴らしいバトルだった。マックスは僕より新しいタイヤを履いていたから、僕はできることを全てやったよ。楽しかった。優勝を巡るバトルだったけど、すごくフェアだったし、尊敬し合っていた。彼に感謝だよ」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | マレーシアGP |
ロケーション | セパン・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | ダニエル リカルド , マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |