若手ドライバーを起用する”度胸”がある!? レッドブルが自信
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、レッドブルには若手ドライバーを起用する”度胸”があると語った。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ライバルのフェラーリやメルセデスと違い、レッドブルには若手ドライバーを起用する”度胸”があると語る。
昨年のGP2(現在のF2)チャンピオンであり、今季はスーパーフォーミュラに参戦している21歳のピエール・ガスリーは、ダニール・クビアトのシートを奪い、マレーシアGPでトロロッソのマシンを操り、F1デビューを果たした。
ガスリーは今週末の日本GPにも出走する予定で、来季のフル参戦デビューが期待されている。
マルコはガスリーの来季契約の決定が間もなくであると明確に示唆すると共に、レッドブルが若いドライバーを起用することに熱心なままであると語った。
ガスリーの今後の見通しについて尋ねられたマルコは、motorsport.comに対して「間もなくお伝えできると思う」と語ると共に、次のように付け加えた。
「レッドブルは、フェラーリやメルセデスとは対照的に、”度胸”を持っている。そして、若いドライバーたちをマシンに乗せているんだ」
「我々には我々の考え方がある。しかし、確定し次第、すぐに皆さんにお知らせするつもりだ」
またマルコは、ガスリーがデビュー戦となったマレーシアGPで、与えられた仕事をきっちりとこなしたと語る。
「特にウエットコンディションで行われたフリー走行1回目で、恐れることなく、そして素晴らしいマシンコントロール能力を持っていることを示したんだ。週末を通じてもミスを犯すことなく、非常に良いデビュー戦だった」
一方、クビアトはチームに残ることになるのかどうか尋ねられた際にも、マルコは「分かったらすぐにお知らせする」とだけ語った。
とはいえクビアトは、レッドブル傘下のドライバーの中で、唯一の候補者であるとも言える。今季レッドブル・レーシングのサードドライバーを務め、多くのタイヤ開発テストを担当したセバスチャン・ブエミは、候補外であると考えられていて、彼は引き続きチームの開発を担うことになるだろう。
パドックでは、トロロッソが来季、外部のドライバーを採用するのではないかという噂もある。トロロッソは資金力のあるドライバーを探しており、後半4戦のフリー走行でショーン・ゲラエルを走らせているのが、それを裏付けているという。この”外部”の候補として名が挙がっているのが、パスカル・ウェーレイン、マーカス・エリクソン、ジョリオン・パーマーなどである。
しかしマルコは、この噂を否定する。
「我々はレッドブルであり、他とは違う。それを想像するのは難しいことだ」
また、来季からトロロッソにパワーユニットを供給するホンダの育成ドライバーである松下信治も、候補のひとりとして名が挙がるドライバーだ。しかし、まだスーパーライセンスの発給要件を満たしていないこともあり、マルコは「彼の準備が整っているとは思えない」と語り、その可能性は低いと示唆した。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ピエール ガスリー |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Adam Cooper |