苦戦するトロロッソ、サインツ「マシンの何かがおかしい」
カルロス・サインツは、トロロッソが苦戦しているのは、1年落ちのフェラーリ製のパワーユニットのパワー不足だけが原因ではないと語る。








トロロッソは、スパ・フランコルシャンで行われたベルギーGPでポイントを獲得できなかった。これでトロロッソは、2戦連続でカルロス・サインツとダニール・クビアトのドライバーふたりがノーポイントに終わったことになり、コンストラクターズランキングでマクラーレンに逆転されランキング7位に落ちた。
クビアトが14位でフィニッシュした一方で、サインツは7番手走行中の2周目、ケメルストレートで右リヤタイヤが派手にバースト。早々にリタイヤとなった。
サインツは、実際にスパでポイントを獲得するチャンスはなかったと思っている。トロロッソのマシンSTR11のペースが不足しており、ストレートと同様にコーナーでも苦しんでいるからだという。
「パワーユニットの面で制限はあるが、それについては予想していたし、対策してきた」とサインツは語る。
「僕たちが負けているパワーを埋め合わせするために、第12戦のホッケンハイムでアップグレードを投入したけど、第11戦ハンガリーGP以降望んでいるほどのパフォーマンスがない」
「だから過去2レース、こんなに苦しんでいるのはなぜなのかわからない。ホッケンハイムは僕たちにとって合っているサーキットのはずで、それはスパも同じだった」
「データを見て、コーナーで以前のようにパフォーマンスを発揮できていないことがわかった。だからチームはどこかに問題があるかどうか調べている」
タイヤにも問題を抱えるトロロッソ
サインツは、トロロッソのコーナーでの苦戦を詳しく語った。「バランスは良いと感じる。けど数レース前の良かった時、例えばシルバーストンのコーナリングスピードと比べると、ハイスピードコーナーで速くなってないんだ」
「フォースインディアやルノー、ハースが突然新しいパッケージを持ってきて、突然コーナーで速くなり、突然僕たちを負かしたわけじゃないんだ」
「このごろでは、タイヤの激しい性能劣化にも苦しんでいる。以前はそんなに悪くなかったけど、今ではレースでリヤタイヤの温度管理ができないんだ」
「タイヤにもわからないことがあって、なぜ急激に温度が上がってしまうのか、なぜハイスピードコーナーで速くないのかわからないんだ」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | ベルギーGP |
ロケーション | スパ・フランコルシャン |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Jamie Klein |