”跳ね馬黄金期”メンバーのロス・ブラウン「フェラーリは落ち着くべき」

F1マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ここ2レース信頼性の問題に苦しんでいるフェラーリはまず落ち着くべきだと語った。

 フェラーリはシンガポールGPからの3戦、いずれも望んでいたような好結果を得ることができずに、タイトル争いから大きく後退してしまった。

 シンガポールGPではスタート直後のクラッシュにより2台ともがリタイアに終わり、マレーシアGPではセバスチャン・ベッテルのマシンに予選直前でエンジントラブルが発生、最後尾グリッドから決勝を追い上げることになってしまった。しかもそればかりではなく、キミ・ライコネンにもグリッド上で同じような問題が発生し、決勝レースにスタートすることすらできなかった。また日本GPではスパークプラグのトラブルでベッテルが早々にリタイアを喫している。

 これにより、ベッテルはタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)に59ポイントの差をつけられてしまった。イタリアGPが終了した時点で、その差がわずか3ポイントだったことを考えるとフェラーリの大失速ぶりが浮き彫りになる。また、今季残るはあと4レースだということを考えれば、ベッテルのタイトル獲得は絶望的だと言える。

 ミハエル・シューマッハーがF1を支配していた1990年代後半から2000年代前半、フェラーリにとっての黄金期のメンバーのひとりであり、現在はF1のスポーティング面担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、今はミスに対する”スケープゴート”を探すのではなく、チームが落ち着くべき時期だと考えている。

「私はこの種の信頼性の問題を様々なチームで直接経験してきたので、それがどれほど堪えがたく、多くの人々の苦労を一瞬にして破滅させてしまうモノなのか分かっている」と、月曜日に出されたF1の公式ニュースレターで、ブラウンは語った。

「困難な時期を迎えているフェラーリに同情を感じる。チームは尋常ではないプレッシャーにさらされている。特に母国のイタリアではね。がっくりとうなだれるのは簡単だが、重要なのは落ち着いて、当面の目標に集中することだ」

 ブラウンは例えフェラーリが今年チャンピオンシップの獲得に失敗したとしても、今季のパフォーマンスに大いに自信を持つべきだと考えている。2014年にF1に”パワーユニット”が導入されて以来、初めてメルセデスにタイトル争いにおいてプレッシャーを与えることができたからだ。

「シーズンが終わったとしても、フェラーリは2017年に成し遂げたことに満足するべきだ」とブラウンは付け加えた。

「ハイブリッド時代になって初めて、メルセデスとタイトル争いをすることができるライバルが現れた」

「フェラーリには今季ずっと競争力があったが、ここ数週間の問題でその事実が忘れ去られてしまった」

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この記事について
シリーズ F1
チーム フェラーリ
記事タイプ 速報ニュース