首位に立つロズベルグ「ルイスをよく知っている。励ましの言葉はいらない」
ロズベルグは、マレーシアGPでのマシントラブルに対し、むしろハミルトンのモチベーションは高くなると予想している。







ニコ・ロズベルグはメルセデスに所属してから、多くのマシントラブルに苦しめられている。2014年のアブダビGPでは、ERSのトラブルで優勝を逃し、タイトル獲得を逃すことになった。今季のレースでも、彼はいくつかのマシントラブルに影響を受けてきた。
しかし現在は、その矛先がチームメイトのルイス・ハミルトンに向いている。セパン(マレーシアGP)では、ハミルトンがエンジントラブルでリタイアしたことで、ロズベルグがハミルトンに対し23ポイント差をつけて首位に立っている状況だ。
ハミルトンが被ったマシントラブルなどで、今後の重要なレースが台無しになることを心配していないかどうかロズベルグに訊いたところ、彼は次のように話した。
「心配してない。僕は自分が影響下にあるものだけに、エネルギーを割くことを学んだ。そういったトラブルは間違いなく、僕の影響を与えられるものではない」
「それに僕はチームに対して全ての信頼を置いている。チームはそのようなことが再び起こらないように、全力を挙げてくれている。その努力はここ最近のレースで現れている」
「今季の優勝が予期せぬマシントラブルによって危ぶまれるのではないかと、心配しているかって? それはない。全く別の話だ」
また現在ハミルトンが多くのトラブルを抱えているが、ロズベルグはそれを回避できていることを幸運に感じているかどうかという質問に対し、次のように返した。
「おそらくだが、そういうことはシーズンにわたって平均化されるものだと思う」
「僕はルイスの不運については、あまり考えていない。僕は自分のことを精一杯やっている。その日(セパン)は、誰にとっても厳しい1日だったと思う」
しかしロズベルグは、セパンでのトラブルによって、ハミルトンのモチベーションがさらに高くなることを警戒しているようだ。
セパンの件でハミルトンが落ち込んでいたのに対し、励ましの言葉をかけたかどうかと訊くと、彼は次のように話した。
「いや。僕は励ましていない」
「僕はルイスのことをよく知っている。彼はそういう困難が降りかかった時、むしろやる気を出すタイプの人間だ。だから励ましの言葉なんかいらない。いつものように、強気の彼が戻ってくるのをよく知っている」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ルイス ハミルトン , ニコ ロズベルグ |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |