高地メキシコで問題が発生したホンダPU。長谷川「攻めきれずに終わってしまった」
アロンソとバトンは、メキシコGPでトラフィックに苦しんだが、パワーユニットにも問題が発生していたという。







マクラーレンのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、ともにポイント圏外の13位と12位でレースを終えた。2台はトラフィックの中で、多くのタイムをロスしたが、パワーユニットにも問題を抱えていたという。
ホンダのF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介は、レースを総括しチームの強みを見せることができなかったと語った。
「メキシコGPでのレースは、我々チームにとっては非常に厳しいものになってしまった。チームの強みを発揮することができずに、71周が終わってしまいました」と長谷川は語った。
「フェルナンドはスタートで芝生の上に押し出されてしまった。彼は結果として、ジェンソンのすぐ前に戻ることができたものの、両車共にスタートでそれ以上ポジションを上げることができませんでした。さらに最初のピットストップの後、トラフィックに捕まりポイント圏内まで追い上げることはできませんでした」
メキシコGPが行われたエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、標高2000メートル以上の高さに位置しており、当然パワーユニットにも特殊な環境に対応する必要が出てくる。そうした中で、ホンダのパワーユニットには、小さな異常が見受けられたと長谷川は語った。
「我々のパワーユニットにいくらか問題が見つかり、フェルナンドはICE(内燃エンジン)の異常によって、出力を絞る必要がありました。ジェンソンはERS(エネルギー・リカバリー・システム)の温度が上昇し、レースの終盤で最大パフォーマンスのモードを使えなかった。攻めきれずに終わってしまった感があり、とても残念です」
アメリカGP、メキシコGPの連戦が終わり、今季も残り2レースと終わりに近づいてきたが、長谷川は気を抜かずに2週間後の、次戦ブラジルGPを見据えている。
「アメリカでの長い2連戦が終わり、一度それぞれの本拠地に戻って、ブラジルに向けたデータ分析と戦略を考え、チーム全体を引きしめて次戦に臨みたいと思います」と長谷川は語った。
【関連ニュース】
アロンソ「現状では最高の結果。11番グリッドにつけて幸せだ」
メキシコGP決勝レースレポート:ハミルトン51勝目の勝利、8秒354差でロズベルグを下す
F1メキシコGP:ミディアムが予想以上に機能。1ストップ作戦が主流に
トラフィックに苦しんだマクラーレン。バトン「ギャンブルすればもっと…」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | メキシコGP |
ロケーション | アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス |
チーム | マクラーレン |