メルセデス、ハミルトンの戦略ミスを認める「難しく考えすぎていた」

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メルセデス、ハミルトンの戦略ミスを認める「難しく考えすぎていた」
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
協力: Edd Straw
翻訳:: 青山悦子
2018/07/02 3:55

メルセデスのトト・ウルフ代表は、VSC中のハミルトンの戦略に関してミスがあったことを認めた。

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, climbs in to his car
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 and Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H battle on lap one
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 leads at the start of the race
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, leads Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H, Max Verstappen, Red Bull Racing RB14, Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, Romain Grosjean, Haas F1 Team VF-18, Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB14, Kevin Magnussen, Haas F1 Team VF-18 and Sebastian Vettel, Ferrari SF71H at the start
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H, battles Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 leads Sebastian Vettel, Ferrari SF71H
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、オーストリアGPの決勝レースでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入された際に、ルイス・ハミルトンをピットに入れなかったことを戦略ミスだと認め、どうすべきかと難しく考えすぎていたと語った。

 決勝レースの13周目、バルテリ・ボッタスのリタイアによりVSCが導入され、この間にハミルトンはステイアウトしたものの、上位勢では彼以外のドライバーがピットストップを行った。

 VSC中にタイヤ交換を行うドライバーは、通常よりも少ないタイムロスでコースに復帰することができる。つまりこれを行わなかったハミルトンにとっては、大損となってしまったのだ。チームはハミルトンに対し、トラック上で8秒分のロスを取り戻さなければならないと伝えたが、終盤ハミルトンは燃圧トラブルによりリタイアとなった。

 ウルフはこれについて、VSCが導入された際にハミルトンをピットに入れるのではなく、どうすべきかとあまりに難しく考えすぎたということを認めた。

「我々はこれについて議論していた。あの時私が考えていたのは、(ハミルトンとボッタスが)それぞれトップと2番手を走り、レースをコントロールすることだった。だが突然、片方のマシンが止まってしまった」

「VSCが導入され、次の行動を取るまでに半周あったが、我々は(ピットストップを)行わなかった。これが事実だ。我々はここでレースを失った」

「レースでVSCが導入された段階では、おそらく80%の確率でピットストップを行わなければならなかった。1台のマシンを失った状態で(各チームの)2台のマシンと戦うことになり、この時『もし他のチームが1台しかピットに入らなかった場合はどうなるのか?』ということを考えていた」

「彼(ハミルトン)はキミ(ライコネン/フェラーリ)の後ろでコースに戻った。彼ら(フェラーリ)がキミをマックス(フェルスタッペン/レッドブル)の後ろでコース上に留まらせると考えていたのだ」

「これがあの時の考えだ。気を取られていたとは言わないが、それを考えるのに時間をかけすぎた」

 ウルフは今回のオーストリアGPを、キャリアの中でも”最も辛い日”だと述べた。そして彼は、2016年のスペインGPでハミルトンとニコ・ロズベルグが同士討ちにより揃ってオープニングラップでリタイアした時よりも悪い状況だと考えている。

「あれは重要な警鐘だった」

「私にとって、今日はメルセデスでのキャリアにおける最も辛い日だ。(2016年の)バルセロナよりも酷い」

「スタートの前には大勢の人々が私のところへやってきて、『1-2体制で公園を散歩するような状況になるだろう。あなたがたには最速のマシンがあるのだから』と言ってきた」

「これこそ、モーターレーシングがどのように進んでいくのかということだ。非常に残酷な仕打ちにもなり得る。今日は残酷さというものを全て受け止めた」

 また彼は、フリー走行よりもはるかに暑いコンディションの中で、上位を走っていたドライバーの多くがタイヤの問題を抱えていたことに驚いたと話した。

 ハミルトンも大いにタイヤに苦戦し、レース後半には2回目のピットストップを強いられていた。

「唯一問題が起きなかったのは、フェラーリだけだ。それ以外のドライバーは深刻なブリスターに見舞われた。これは我々が予想していなかったことだ」

「予想よりも(路面温度が)10度高くなっていたと思う。だがブリスターに苦しんでいた全員がアタックをしていたということもある」

「我々は全開で走っていた。全開で走るということは、タイヤの表面がオーバーヒートを起こすということだ。それがブリスターの原因となる」

 最後にウルフは、ボッタスとハミルトンのリタイアは、いずれもパワーユニットのアップグレードとは関係ないと主張した。

「我々が見る限り、エンジンの信頼性とは関係ない。ボッタスのステアリングには油圧漏れが起きた。ルイスのマシンでは燃圧が下がったが、これは燃料システムと関係がある」

「現在はここまで理解ができている。このエンジンを投入したことに後悔はない」

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この記事について

シリーズ F1
イベント オーストリアGP
ロケーション レッドブルリンク
ドライバー ルイス ハミルトン
チーム メルセデス
執筆者 Adam Cooper
記事タイプ 速報ニュース