ニキ・ラウダ、フェラーリのメルセデス”撃墜”に不満「不公平で面白くない」
メルセデス非常勤会長のニキ・ラウダは、今季2度起きているフェラーリとの接触について、不公平で面白くないと語った。
Niki Lauda, Non-Executive Chairman, Mercedes AMG
Andrew Hone / Motorsport Images
メルセデス非常勤会長のニキ・ラウダは、イギリスGPでキミ・ライコネン(フェラーリ)と接触し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がスピンさせられたことについて、不公平だと話した。
2週間前に開催されたフランスGPでは、スタート直後の1コーナーでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)が接触していたこともあり、メルセデス陣営はイギリスGPのレース後から、フェラーリ側が故意に接触したのではないかと示唆していた。
ラウダは、最後尾から猛烈に追い上げ、2位でレースを終えたハミルトンを賞賛し、motorsport.comに次のように語った。
「今回、ルイスは信じられないほどの仕事をした」
「事故は基本的に不公平だった。なぜなら、フェラーリが最初のコーナーで我々に当たったのは2度目だからだ。面白くない。そういうものだ」
フランスGPではベッテルが5秒のタイム加算ペナルティを科されたが、今回のレースではライコネンが10秒のペナルティを受けた。
この件に関してラウダは「まず第一に、ベッテルが5秒のペナルティを科されたのは間違いだった」と、ペナルティが軽すぎたとの批判を繰り返した。
「少なくとも今回、スチュワードはキミに10秒のペナルティを科した。彼らはここで起こったことを理解した。だがそれはそれはそれだ」
「それは起こるべき事件ではなかった。だが私にとっては、最後尾から2位まで浮上したルイスの仕事が、彼のパフォーマンスを示していたと思う。クラッシュがなければ、彼がレースに勝っていただろう」
レース終盤、セーフティカーが出動しトップを走っていたベッテルほか、ライコネンやレッドブル勢がピットイン。対して、メルセデス勢はステイアウトを選択した。
フェラーリの2台は新品のソフトタイヤに履き替えた。ミディアムタイヤで粘るボッタスに対し、ベッテルは新しいタイヤで襲いかかり、オーバーテイク。トラックポジションを犠牲にしてタイヤを履き替えた戦略を遂行し、ベッテルが優勝を果たした。
その後、ボッタスは4位までポジションダウン。ハミルトンはライコネンから逃げ切り2位、ライコネンが3位でフィニッシュした。
オーストリアでは、ハミルトンがバーチャルセーフティカー発動時にステイアウトしたことに不満を述べ、レース中にエンジニアが謝罪するという事態となっていた。チームは当時の判断を精査しており、ラウダは今回の戦略についても「絶対に正しい。我々は何も間違っていない」と述べた。
「バルテリは最終的にタイヤに問題を抱えたが、ピットに入っていればそれ以上のトラブルが起きていただろう」
「ルイスは最初のラップでクラッシュすることがなければレースに勝つことができたと思うが、最後尾に落ちたにも関わらず最終的に2位まで挽回することができて素晴らしい」
「バルテリは非常に良い仕事をし、ベッテルから可能な限り長くポジションを守っていた。しかしそれは途中で終わってしまった。ルイスにとってはうまくいったが、バルテリにとってはうまくいかなかった」
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