イモラで角田裕毅が好走も、アルファタウリ代表は”二歩遅れ”の現状に危機感
アルファタウリのフランツ・トスト代表は、難しいシーズン序盤を過ごしたチームが、中団争いのライバルたちから”二歩遅れている”と考えているようだ。
アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、熾烈な中団争いの中で、アルファタウリがライバルたちから一歩どころか二歩も遅れていると語った。
アルファタウリは開幕から4戦を終えてコンストラクターズ選手権で7番手。アルファロメオやアルピーヌといったライバルに、少し差をつけられている。
アルファタウリがこれまでの4戦でダブル入賞できておらず、角田裕毅とピエール・ガスリーのどちらかしかポイントを持ち帰ることができていないのもその要因のひとつだが、単純にペース面でライバルたちに及ばないことも多い。
第4戦エミリア・ロマーニャGPの予選では、徐々に路面コンディションが改善していく中で一足早くアタックを切り上げたが、結果的に2台ともQ1敗退を喫した。スプリント、決勝では角田がポジションを上げていき、最終的に7位フィニッシュ。これまでのところ、今季のチームベストリザルトを記録した。
一方のガスリーはスプリントで接触したこともあって後方からのレースとなり、12位ノーポイントだった。
アルファタウリは現在、ライバルたちから一歩遅れていると思うかと聞かれたトストは、次のように答えた。
「現状では、一歩だけでなく、二歩も遅れていると言えるだろう」
「したがって、我々は追いつかなければならない。それに、あんな(エミリア・ロマーニャGP予選のような)ミスを犯さないようにしなければならない。中団はとても僅差だから、すぐにアウトになってしまうんだ」
4戦を終えて、コンストラクターズランキング4番手のマクラーレンは45ポイントを獲得し、中団争いから一歩抜け出している感があるが、ランキング5番手のアルファロメオ(25ポイント)以下、アルピーヌ、アルファタウリ、8番手ハース(15ポイント)までが10点差以内にひしめき合っている。また、アストンマーチンやウイリアムズもすでにポイントを獲得しており、残りのシーズンを通して全体的に拮抗した戦いが繰り広げられることになりそうだ。
motorsport.comの姉妹媒体である『Formel1.de』とのインタビューで、トストはシーズン序盤のマシンパフォーマンスと信頼性の両方について「心配だ」と認め、「今はどちらも欠けている」と語っている。
アルファタウリはコンストラクターズランキング5位に入ることを年間目標としているが、トストは進歩の兆しが見えなければ手が届かないと考えている。
「我々が改善できなければ、それは非現実的な目標だ」と、トストは話した。
「パフォーマンスだけでなく、耐久性も向上させなければ、不可能なのだ」
アルファタウリにとって最大の問題は、サウジアラビアでのマシントラブルで角田のマシンのパワーユニットを2基失ったことだ。角田はすでにエンジン(ICE)とターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kが3基目に到達。グリッド降格ペナルティが目前に迫っているのだ。
「我々にはまだ大きな問題が控えている。というより、ユウキがすでに直面しているんだ」
「彼は何度か、かなり後ろの方からスタートしなければならないだろう。これは全くプランになかったことなので、私にとってはすでに懸念事項なんだ」
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