アルピーヌのガスリー、F1オーストラリアGPでは”同士討ちエンド”も前を向く。上位で戦える「ペースの良さ」は確かな自信に
アルピーヌのサフナウアー代表は、F1オーストラリアGPで味方をクラッシュに巻き込んでしまったガスリーは気持ちを切り替え、前を向いていると説明している。
写真:: Alpine
アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1オーストラリアGP決勝でチームメイトのエステバン・オコンと同士討ちと相成ったが、チーム代表のオットマー・サフナウアー曰く、ガスリーは気持ちを切り替えているという。
アルピーヌ移籍1年目のガスリーはオーストラリアGP決勝で好ペースを見せ、5位入賞を手中に収めようとしていた。しかし、後方車両のクラッシュによる赤旗中断後、このレース3度目となるスタンディングスタートで、ガスリーの力走は無に帰すこととなった。
ガスリーはターン1への進入でフロントタイヤをロックアップさせると、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に追突するのを横目にランオフエリアの芝生へ……ガスリーはターン2でオコンと並びかける形でコースに合流するも、アウト側にマシンを寄せたことでオコンをウォールに押しやってしまい接触。結果、2台ともウォールにヒットし、アルピーヌはダブルDNFとなった。
レース終了後、ガスリーは報道陣の取材に対して「レースを終えている人たちを見て、今は何も言うことができないほど残念だ」と語るに留まった。
しかし、チーム代表のサフナウアーは、ガスリーがすぐにオコンへ謝罪に向かい、クラッシュの責任を認めて和解に至ったと明かした。そして上位集団に加わることができたという事実をポジティブに受け止めていたという。
「ピエールは『コースアウトしなければよかったのに……(コース上に)戻ってきたら加速ができなかった』と言っていたよ」
サフナウアーはそう語る。
「彼は5位まであと一歩だったから彼は不満げだったが、あのレベルで純粋にレースができたということには喜んでいた」
「このレースは彼の手中にあって、ペースは良いという感じだった」
Marshals remove the damaged car of Pierre Gasly, Alpine A523, with a truck after the race
Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images
アルピーヌは無得点でオーストラリアを後にしたことで、コンストラクターズランキングで6番手に後退したものの、ランキング4位の座を維持するために開発を進め、フェラーリやメルセデス、アストンマーチンといった並み居る強豪と戦う姿勢を見せている。
「あと20レースも残っている。アップデートしていこう」とサフナウアーは言う。
「我々が(オーストラリアGPと)同じようなペースでトップ5のマシンとレースで渡り合えたら……今年は4位を目指していたら2位も射程圏内に入る。それくらい接近しているんだ」
「(ガスリーは)怒っていなかったし、動揺もしていなかった。彼はペースがあったことをよりポジティブに考えていたよ」
そしてサフナウアーは次のように続ける。
「我々は大きなポイントを獲得できそうだったし、ピエールは5位に相応しい実力とペースだった」
「彼にプッシュするよう伝えた時、彼はサインツJr.について行こうとしたし、実際についていくことができた。サインツJr.ほど速くはなかったが、それほど離されていた訳ではない。最終的に(4位となったランス・ストロール/アストンマーチン)より前にいるようプッシュを指示し、それが実現できた。ここでは本当にペースが良かった」
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