”信じられない”ほど好調のレッドブル「支配的だが、信頼性の問題解決が重要」
ヘルムート・マルコは、レッドブルは信じられないほどの好調ぶりでF1を支配しているものの、時折発生する信頼性の問題に対処する必要があると語った。


レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1第9戦カナダGPで今季6勝目を挙げ、ドライバーズランキングのリードを46ポイントに広げた。レッドブルとしても6連勝をマークしており、コンストラクターズランキングでも76ポイントのリードを築いている。
フェルスタッペンは最初の3戦で2度のリタイアを喫し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に最大46ポイント差をつけられたが、第4戦エミリア・ロマーニャGPからはいい流れが続いている。
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、チームの最近の調子と連勝に気を良くしている一方で、F1ではいかに早く状況が変わるかを指摘した。
「重要なのは完走すること、信頼性の問題を避けることだ」
マルコはそうmotorsport.comに語った。
「スプリントレースも、ポイント獲得に大いに役立った。シーズン序盤は基本的に追い上げる立場だったが、今は圧倒的な強さを見せている。信じられないほどだ」
「9レースのうち7レースで勝てば、それは支配的だと言わざるを得ない」
レッドブルにとっては、セバスチャン・ベッテルが開幕から8戦6勝し、両チャンピオンシップで圧勝した2011年以来の好スタートを切ったことになる。
しかしレッドブルは、バーレーンGPとオーストラリアGPでフェルスタッペンがマシントラブルでリタイア。直近のカナダGPでも、セルジオ・ペレスがトラブルで早々にリタイアしている。
「信頼性というのは、限界に近いマシンを持っている場合、常に懸念されるものだ」とマルコは言う。
「フェラーリもそうだった。まだテクニカルな問題でDNFがないのはメルセデスだけだが、彼らはオーバーヒートの問題でいくつかのレースでリフト(アクセルオフ)を余儀なくされている」
レッドブルは、カナダGPでペレスのマシンに何が起きたのかを調査することになっているが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「ギヤボックスの故障のように見えた」と語った。
「間違いなく駆動系に何か起きたのだろう。エンジンは問題なさそうだ」
「だから、その調査が終わるまでは、何とも言えない。でもギヤボックス故障の疑いがあるんだ」

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