2位のフェルスタッペン「周回遅れがいなくても優勝は不可能だった」
レッドブルのフェルスタッペンは日本GP終盤、トラフィックによるロスがなかったとしても優勝することはできなかったと考えている。

日本GPのレースのラスト2周、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはトップを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)との差を一気に詰め1秒以内に迫ったが、周回遅れのフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)をパスする際にタイムをロスしてしまった。結果、ハミルトンはトップでチェッカー。フェルスタッペンが2位となった。
しかしアロンソのせいでハミルトンとの差が開いたことで、フェルスタッペン勝利の希望が閉ざされてしまったと考えるのは間違いだ。フェルスタッペンは、アロンソの前にいたフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)の方が影響が大きかったと考えている。実際、ハミルトンはマッサの後ろについたことで、ファイナルラップのメインストレートでDRSを使用し楽にマッサをパス、フェルスタッペンとのギャップを広げていた。
「僕はルイスがタイヤを労っているんだと思った。僕と比べて、トラフィックの中で他のマシンについていくのが難しそうだったからね」とフェルスタッペンはレースを振り返った。
「他のマシンに近づくと多くのダウンフォースが失われる。本当は、僕は彼にアタックできないような状態だけど、やってみたんだ」
アロンソの後ろでタイムロスしたことで、優勝を逃したと考えているか訊かれたフェルスタッペンは「確かにそれは助けにはならなかったけど、もっと大きいのは最終ラップのマッサだ」と答えた。
「だけど、僕はルイスを抜けたとは思わない。近づくことはできただろうけどね。理想的な状況ではなかったけど、(結果に)違いは生まなかっただろう」
4番グリッドのフェルスタッペンは、スタートでチームメイトのダニエル・リカルドを抜き、スパークプラグの問題でリタイアすることになるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をヘアピンでオーバーテイクした。それでもスーパーソフトタイヤを履いたハミルトンのペースには敵わず、徐々に離されていった。
しかしピットイン後に装着したソフトタイヤはスーパーソフトよりもバランスが良く、フェルスタッペンはハミルトンと遜色ないペースを発揮。これがレース終盤での接戦に繋がった。
「セブ(ベッテル)を抜いた後は、自分自身の仕事をこなすことができた。第1スティントは問題なかったけれど、ルイスの方が少し速かったし、ソフトの方がバランスが良かったんだ」
「フロントタイヤを壊したくなかったから、あまり(ハミルトンに)近づきたくはなかった。最後にタイヤが”必要”になるからね」
Additional reporting by Jonathan Noble
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第16戦日本GP |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
ドライバー | フェリペ マッサ , フェルナンド アロンソ , ルイス ハミルトン , マックス フェルスタッペン |
チーム | メルセデス , レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |