2013年が最後の開催となったインドGP「サーキットを売却するつもりはない」
かつてのインドGPは財政難を理由にF1カレンダーから姿を消しており、現在も復帰の目処は立っていないという。








かつてのインドGPの開催地であるブッダ・インターナショナル・サーキットのオーナーであるジェイピー・グループは、電力や建設、または不動産など様々な分野で事業を手掛けている。しかし最近では、複数の借金の返済義務を果たせていない。彼らの借金は、2016年3月31日時点で約90億ドル(日本円換算:約9424億円)になっていた。
グループは責務返済能力がないことを理由に、電力やセメントなど他のセクターにおける主要資産の負荷を軽減することを強制施行されている。
サーキットチーフであるサミール・ガウルは、近い将来インドGPがF1カレンダーに復帰する予定はないが、同社がサーキットを売却する計画も今の所ないと主張している。
「そうです。我々は近い将来にF1のホストになることは考えておりません。理由はすでに知られている事かと思います。しかし、それは我々がサーキットを売却するというわけではありません。そういった考えは我々のマインドとリンクしていません」とガウルは、インドのプレス・トラストに語った。
「BIC(ブッダ・インターナショナル・サーキット)のような大きな施設を管理していくことは確かに難しいことです。しかし我々は他の制約があろうとも、サーキットを維持していきました」
しかし、同社は完全にグランプリレースの開催を諦めたというわけではない。ガウルはグループの財務状況が安定した場合、経営スタンスを変える可能性もあると主張した。
「我々はF1のような大きなイベントを開催するために、このような大きなサーキットを設けました」
「状況次第ですが、財政が改善された場合は、完全にそこにフォーカスするわけではありませんが、トラックをより有効に使うことを考えると思います」
インドGPは2013年を最後に、2年間のオーガナイザー契約を残しながらもF1カレンダーから姿を消した。
サーキットがF1開催を断念してからは、自動車メーカーのテスト会場や国内イベントに活動を限定してきた。
最近ではFIMアジアロードレース選手権を開催したが、イベントを主導したのはマドラスモータースポーツクラブであった。