2017年のマシンは、ハミルトンのF1キャリアの中で1番の”問題児”!?

メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季のマシンが彼のF1キャリアの中で最も理解しがたいマシンだったと語った。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは今季、ミハエル・シューマッハーが持っていたF1の通算ポールポジション獲得記録を更新。9勝を挙げ自身4度目のワールドチャンピオンに輝いた。

 しかしハミルトンは、今季のマシンであるメルセデスW08のポテンシャルを安定して発揮することはできなかった。シーズン序盤のW08はタイヤに厳しいマシンで、ピレリが今季新しく投入したウルトラソフトタイヤの扱いに苦労した。また、現行のV6ターボエンジン+ERSのいわゆる”パワーユニット”が投入されて以降、メルセデスが苦手としている低速のサーキットでもフェラーリに対して遅れをとった。

 F1キャリアの中で、W08ほど理解しづらいマシンに乗ったことがあるかと問われたハミルトンは、次のように答えた。

「これ(W08)が最も難しいマシンだ」

「僕たちが抱えていた問題の中には、何年も前から苦しんでいるモノがあった。そして、それに対して何か対処をする必要があるというくらいで、原因が解っていなかった」

「新しいマシンはより幅広になったので、その問題が拡大してしまったんだと僕は思う。新しいタイヤが投入されたのは、その点で最も厳しかった」

「2008年は難しいマシンだった。2009年もひどかった。それらも素晴らしいマシンだったけど、機能させるのには時間がかかった」

 マシンのリヤタイヤへの要求が特に操縦を難しくしており、ドライバーはマシンのポテンシャルを引き出すため、ナイフの刃の上でバランスを取るような繊細なドライビングが要求されるとハミルトンは語った。

「マシンのポテンシャルを限界まで引き出すためには、少しオーバードライブ気味にならなければいけないことがよくあるが、そのためには繊細なバランスが必要になる」

「今年、僕たちが最高のマシンを持っていると言っていた人たちがいる。だけどマシンはいくつか根本的な問題を抱えていて、僕はそれを克服しようとしていた」

「僕は、自分がやろうとしていた以上のモノをマシンから引き出すことができた瞬間を感じた。それは素晴らしいことだ」

 ハミルトンは、母国イギリスGPからアメリカGPまでの8レースで6勝を記録し、チャンピオンシップの支配を取り戻した。一方でチームメイトのバルテリ・ボッタスは同時期にスランプに陥っており、マシンをドライブすることに苦労していた。

 ハミルトンは、自分が持つ”マシンの持つパフォーマンスを最後の一滴まで絞り出す”能力が、自分のドライバーとしての”価値”につながっていると感じているようだ。

「セットアップが間違った方向に進んでしまい、マシンの実力を発揮できないことはよくある。その時はパフォーマンスを限界まで絞り出すことはできない」

「マシンを理解することで、僕は少しだけ多くの可能性を手にすることができる。苦しいレースでも、望んでいた以上の結果を出すことができるんだ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ルイス ハミルトン
チーム メルセデス
記事タイプ 速報ニュース