2019年のF1開催復帰を目指し……伝統のニュルブルクリンクが名乗り
ニュルブルクリンクは、2019年のF1開催カレンダーに復帰することを目指し、F1側と話し合いを行っているという。

ニュル24時間やWECなどの開催地として知られるニュルブルクリンクは、2019年のF1開催カレンダー復帰を目指し、F1側と話し合いを行っていることを認めた。
ニュルブルクリンクは1951年を皮切りに、これまで40回にわたってF1グランプリを開催してきた(ドイツGP、ヨーロッパGP、ルクセンブルクGPを含む)が、財政的な問題と所有者の変更により、2013年を最後にF1を開催していない。
しかし2016年の3月にミルコ・マークフォートがCEOに就任して以降、ニュルブルクリンクにF1を誘致する計画が策定され始めた。
2017年シーズンからF1のオーナーとなったリバティ・メディアは、開催カレンダーにヨーロッパの伝統的なレースを残すことを熱望してきた。その一環として2018年には、2008年以来初めてフランスGP(ポール・リカール開催)が復活することになっている。またドイツGPも1年の休止を経て復活し、ホッケンハイムで開催されることになっている。
そんな中、ニュルブルクリンクも開催カレンダーに復帰することを目指しており、マークフォートCEOは2017年の最終戦アブダビGPを訪れ、F1のCEOであるチェイス・キャリーと会談を持った。そしてその後も交渉が続いていると考えられている。
「2019年にニュルブルクリンクでF1を開催することを、我々は正しく評価しようとしている」
マークフォートはそうmotorsport.comに対して語った。
「もし我々が価値ある経済的な条件を得ることができた場合のみ、それが可能となる」
「我々はF1のオーナーであるリバティ・メディアと、会合を持ったことは認める」
しかしながら、F1の開催権を取るための競争は、年々熾烈になっている。F1の商業面の責任者であるショーン・ブラッチスは、すでに40件以上の開催に関する興味が寄せられていることを、昨年9月に明かしている。
またリバティ・メディアの次なる優先事項は、ラスベガスやニューヨーク、そしてマイアミなど、オースティン以外のアメリカでのグランプリ開催を決定することであるとも言われている。
この記事について
シリーズ | F1 |
執筆者 | Lawrence Barretto |