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遅れるタイヤ決定に不満噴出。「チーム間の差を広げてしまう」と中団チーム

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遅れるタイヤ決定に不満噴出。「チーム間の差を広げてしまう」と中団チーム
執筆:
2019/12/02 23:57

2020年シーズンのタイヤ構造の決定が遅れていることに対し、一部のF1チームは空力開発へ影響があると不満を抱いているようだ。

 F1の2020年シーズンに向けた、タイヤ構造の決定が遅れている。F1へタイヤを供給しているピレリは、第19戦アメリカGPにおいて全チームによるテストを行なったが、フィードバックはネガティブなものが多く、2019年仕様のタイヤを継続して使用すべきだ、といった声も聞かれた。

 その後、FIAは12月3〜4日に行なわれるアブダビテストで2020年仕様のタイヤをテストすることに同意した。そこでドライバーが依然として満足しなかった場合、チームによる評決を行なうことができ、その場で10チーム中7チーム以上が2019年仕様の継続に同意した場合、新仕様のタイヤは棄却されることとなる。

 ただ、FIAのテクニカルレギュレーションにおいて、どういった構造のタイヤを使用するかの通知の期限は、9月1日に設定されていた。

 タイヤがマシン開発への及ぼす影響は多い。2020年仕様のタイヤはショルダー部の構造が異なっており、フロアとの相互作用に大きな影響を及ぼす。

 そして中団チームにとって、タイヤ仕様の決定の遅れに適応することは難しいと考えられている。

「9月に(タイヤ構造決定の)デッドラインが設けられていたのには、相応の理由があった」と、レーシングポイントの代表であるオットマー・サフナウアーは言う。

「開発全体に大きな影響を及ぼすタイヤ構造には確実性が求められるんだ」

「残念ながら我々のような小規模チームにとって、後からそれを変更されると、すぐに対応することができず、より悪い状況にしてしまう」

「FIAと商業権利者(F1側)はより接近したレースをすることを望んでいる。だがその一方で、彼らはこうした各チームの差を広げるようなことを行なうんだ」

「我々はいまだに風洞用タイヤを手にしていない。前年(今季)型しか持っていないんだ。その点では公平とも言えるだろう。だが新しいタイヤを手に入れた時、ビッグチームはより速く対応することができる」

 また、アルファロメオのフレデリック・バスール代表も、決定の遅れは望ましいことではないと同意している。

「空力面の明確化を少し待たなくてはならないことが、多少怖いところだ」

 バスール代表はそう話す。

「なぜなら(2019年と2020年仕様で)タイヤの形状が異なるからだ。それは我々にとって簡単なことではない」

「ピレリは莫大な仕事を行なっているし、彼らの状況は理解できる。ただ我々にも決めなければいけないことがあるのを理解すべきだ」

 メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンによると、トップチームにとってもこうした確実性の欠如がやっかいだという。

「興味深いプロセスだと思う」

「今日に至るまで、普通ではない様々な決定がされてきたが、どちらの決定についても比較的リラックスしているよ。これまでに何度かタイヤテストを行なってきたが、どちらの決定になろうとも、大丈夫だと思っている」

「ただ、タイヤの空力形状がどうなるのか確実な物を知るために待たなければいけないのは、多少やっかいではある。だがそれは誰にとっても同じことだからね」

 ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、タイヤ構造の決定をアブダビテストの結果次第として、ピレリに機会を与えることは正しい決定だと主張している。

「それ(タイヤ決定の先送り)は非常に重要だと考えている」

「なぜなら(アブダビテストは)タイヤから本当の“何か”を引き出せる初めての機会だからね。思うに私はオースティンでしたテストの後、すぐに結論に至ることはできないと主張した数少ない内のひとりだよ」

「以前にもテストを行なっていることは分かっている。だがそのチームは現在使っているタイヤと連続してテストをしてはいなかった。彼らはタイヤが良くなかったと言うが、2019年仕様の物がどう良かったと誰が言ったのだろうか? だから、我々はフェアなチャンスを与える必要があるんだ。私は(2020年仕様の)タイヤが良いと言っているんじゃない。オースティンの後どうなっているかは分からないからね」

 またシュタイナー代表は、アメリカGPでのテストは2020年仕様のタイヤにとって必ずしもフェアなものではなかったと考えているようだ。

「(オースティンの)気温はかなり低かった。マシンはそれに対して準備ができていなかったし、タイヤは高すぎる空気圧で走っていたようにも見える」

「来週(のアブダビテスト)で、我々は現行のタイヤと正確に比較をする必要がある。そうすればデータを見比べる事ができるため、本当の結果を得ることができると思う。『我々はこのタイヤを将来使う物にしたいのか、それとも現行の物がいいのか?』とね」

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執筆者 Adam Cooper