読者が選ぶ2021ベストルーキー:角田裕毅(F1)
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2021年のベストルーキーに選ばれた角田は、開幕戦バーレーンGPで鮮烈なF1デビューを飾ったものの、その後は思うように成績が出ないでいた。しかし、最終戦アブダビGPではチームメイトを全セッションで上回り4位を獲得するなど、シーズン後半は彼の真価と荒波にもまれる中で得た成長を目にすることができた。また、第2戦エミリア・ロマーニャGPのFP3で角田が放った「Traffic Paradise(渋滞天国)」という造語が話題を呼び、F1公式や他のドライバーなどもこぞってこの言葉を使用した。2年目を迎える来季、日の丸を背負う若きサムライがどのように花を咲かせるのか、注目せざるを得ない。
【読者の声】
・アブダビGPの4位お見事
・来年はガスリーといい勝負をしてほしい
ベストルーキー次点:オスカー・ピアストリ(FIA F2)
写真:: Frédéric Le Floch / DPPI
F3を1年で卒業し、挑戦した今季のF2でも5勝をマークしチャンピオンを獲得した、オーストラリア期待の若手。速さだけでなく、勝負強さも見せた。アルピーヌ育成ドライバーの彼は、F1チームのシートに空きがないため、2022年はF1リザーブドライバーに専念する。彼の走りが見られないのは残念だが、近い将来F1でその勇姿が見られるかもしれない。
【読者の声】
・昇格即F2優勝は流石に選ばざるを得ない
・F1のシートが無いのは本当に残念
ベストルーキー3位:ジュリアーノ・アレジ(スーパーフォーミュラ/SFライツ/スーパーGT)
写真:: Masahide Kamio
今季から日本に活動の拠点を移し、大きなインパクトを残したのがジュリアーノ・アレジ。活動のメインであるSFライツでは、名取鉄平とタイトルを争いランキング2位、中嶋一貴の代役として参戦したスーパーフォーミュラでは、雨で途中終了となったオートポリス戦でポールトゥウィンを飾った。日本語もメキメキ上達中だ。
【読者の声】
・GT300での複数回Q2進出という活躍も見逃せない
ベストルーキー4位:ペドロ・アコスタ(Moto3)
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの下位カテゴリーにあたるMoto3で旋風を巻き起こしたライダー、それがアコスタだった。アコスタは第2戦でピットレーンスタートからトップチェッカーという衝撃的な形で初優勝を挙げ、最終的に6勝をマークして年間王者となった。2022年はMoto2へのステップアップが決まっており、将来が楽しみな17歳と言える。
【読者の声】
・デビュー戦2位だけじゃなく、2戦目で「ピットスタートからの優勝」というぶっ飛んだことを成し遂げたのは衝撃だった
ベストルーキー5位:リアム・ローソン(DTM、FIA F2)
写真:: Red Bull Media House
レッドブル期待の若手であるローソンは今季、FIA F2にステップアップし、ドライバーズランキング9位に入った。そして何と言っても、今季の彼が輝いたのはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)。レッドブルカラーのフェラーリ488 GT3 Evoを駆り、シリーズランキング2位を獲得した。不運な接触によりタイトルこそ逃したが、その実力をいかんなく見せつけた。
Top Comments