F1 オランダGP

ピットレーンスタートから6位入賞! 粘りの逆張り戦略で大幅ジャンプアップ見せたベアマン「何が起きたか分からない」

オリバー・ベアマンは、ピットレーンスタートながら運も味方に戦略を機能させ6位に食い込んだオランダGPを振り返り、「何が起きたのか分からない」と表現した。

Filip Cleeren

Filip Cleeren

公開日時: 2025/09/01 7:36

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Oliver Bearman, Haas F1 Team

写真:: Jayce Illman / Getty Images

 セーフティカーが3度出動する波乱のレースとなったF1オランダGP。その荒れた展開を最も味方につけたと言えるのが、ハースのオリバー・ベアマンだった。ベアマンはピットレーンスタートながら、なんと6位入賞を果たしてみせた。

「正直、この2時間で何が起きたのかよく分からないよ」

 レース後にそう語ったベアマン。彼は唯一のピットスタートで隊列の最後尾からレースをスタートさせたこともあり、周囲とは逆の戦略をとる“リバースストラテジー”に出た。スタートタイヤにはミディアムないしソフトを選択するのが主流の中、ベアマンはハードタイヤを装着。雨が降るリスクもあった中で、ピットストップのタイミングをできる限り後ろに引っ張った。

「このコースはオーバーテイクがすごく難しいから、僕らはセーフティカーのタイミングに賭けていたんだ。(リバースストラテジーは)理に適っていたと思う」と言うベアマン。20周過ぎに1回目のセーフティカーが出た際には、前を行くライバルが順位を落とさず“フリーストップ”をすることに成功したため、ベアマンにとっては不利な展開になっていた。本人も「あの時は『終わった』と思った」と振り返る。

写真: Joe Portlock / LAT Images via Getty Images

 しかし、ハードタイヤでの粘りの走りが功を奏した。タイヤは限界を迎えつつあったものの、ベアマンは耐え、さらに前を走るチームメイトのエステバン・オコンがDRSを使わせるというチームプレイでサポートしたこともあり、後続を抑え続けることができた。それでもベアマンは、50周目を迎える前からチームにタイヤを交換すべきだと訴えていたようだが、53周目に2度目のセーフティカーが出た。

 11番手まで上がっていたベアマンはこのタイミングでピットに滑り込んでミディアムタイヤに交換。ポジションを落とすことなくコースに復帰できた。しかも前にいる数台は、タイヤのマイレージがかさんでいた。

 リスタートの後、フレッシュタイヤでライバルを交わし8番手に上がったベアマンは、ランド・ノリス(マクラーレン)のマシントラブルで7番手浮上。ノリスのマシンを回収するため3度目のセーフティカーとなったため各車のギャップが縮まり、タイムペナルティを受けていたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が大きく順位を下げることになり、ベアマンは6位となった。フェラーリからスポット参戦したデビュー戦の2024年サウジアラビアGP(7位)を上回る、自己ベストリザルトだった。

「2台揃ってポイント獲得できたし、長い間待ち望んでいたことだ。運も必要だったけど、最近はそれが足りなかった。だからこそこの結果は本当にうれしい」

 ベアマンはそう語る。

「このコースはオーバーテイクがすごく難しいから、僕らはセーフティカーのタイミングに賭けていたんだ。最初のセーフティカーが出た時は『終わった』と思った。ミディアム勢にフリーストップを与える形になったからね。でもまたセーフティカーが出て、それがまた次のセーフティカーを連鎖的に呼び込んだ。あれには本当に助けられたし、運もあったと思う」

 またベアマンにとっては、第4戦バーレーンGP以来となる11戦ぶりの入賞となった。彼はシーズン前半に自身のミスも重なったため、今回のような結果がなんとしても欲しかったと述べた。

「シーズン前半は自分のミスが多すぎた。夏休みにはしっかりリセットして、良かったレースも悪かったレースも含めて全部振り返ったんだ」

「自分の力を示せた場面も多かったけど、同時にたくさんのミスもあった。ある程度は予想できたことだったけど、とはいえ改善が必要だったし、シーズン後半に向けてはそこが肝だったと思う」

「この週末だって予選はとても悪かったし、完璧じゃなかった。最後のタイヤセットで問題があったことも分かっている。チームとしてもまだ完璧じゃない。でもポテンシャルは確実にあるし、クルマも素晴らしい。だから残り9戦にはすごく自信があるんだ」

 

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