レースレポート
F1 日本GP
角田裕毅、レッドブルでの記念すべき初陣は12位。フェルスタッペンがマクラーレン抑える王者の走りで優勝|F1日本GP決勝レポート
F1日本GPの決勝レースではマックス・フェルスタッペンが今季初優勝。レッドブルでのデビューレースとなった角田裕毅は12位だった。
戎井健一郎
公開日時: 2025/04/06 6:47
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写真:: Philip Fong - AFP - Getty Images
4月6日、鈴鹿サーキットで2025年F1第3戦日本GPの決勝レースが行なわれた。優勝を飾ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。
日本GPは、秋開催から春開催に移動して今年で2回目のレースとなる。角田裕毅がレーシングブルズからレッドブルへ電撃移籍した効果もあってか、大会初日の金曜から多くの観衆を集めた。入場者数は金曜が6万人、土曜が9万1000人、日曜が11万5000人の累計26万6000人。これは鈴鹿サーキットでの日本GPが復活した2009年以降で最多の数字だ。世界的なF1人気の影響もあってか外国人ファンも多く、芸能人などのセレブ、三笠宮家の彬子女王殿下や瑶子女王殿下といった皇族の方々も年に一度のグランプリを見届けた。
土曜日の予選では、レッドブルのフェルスタッペンが異次元のアタックでマクラーレン勢を下し、ポールポジションを獲得。タイムは未知の1分26秒台へと突入し(1分26秒983)、鈴鹿サーキットのコースレコードを塗り替えた。
一方で角田も、扱いづらいと言われるレッドブルのマシンを初日からうまく乗りこなし、フリー走行、予選Q1ではトップ10に食い込んでいたが、Q2ではタイヤのウォームアップがうまくいかず15番手。Q3に進むことができなかった。カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)のグリッド降格により、角田は14番グリッドから決勝を迎えることになった。
朝まで降った雨の影響で午前中はウエットコンディションだったが、14時のレーススタート時にはほぼドライに。レコードライン上にいくつかウエットパッチが見られたが、全車ドライタイヤをチョイスした。そのほとんどがミディアムコンパウンドであり、トップ10ドライバーの中では8番グリッドのルイス・ハミルトン(フェラーリ)のみハードタイヤを選んだ。
スタートは大きな波乱なく、フェルスタッペンがトップをキープ。ランド・ノリス、そしてまさにこの日が誕生日のオスカー・ピアストリのマクラーレン勢が続いた。角田はオープニングラップで、自身と入れ替わりでレーシングブルズに復帰したリアム・ローソンを抜いて13番手に上がった。
フェルスタッペンは無線でアップシフトについて不満を訴えつつも、1分33秒台中盤の安定したペースでマクラーレンの2台を従えた。中団グループに属する角田は前を行く12番手のピエール・ガスリー(アルピーヌ)の1秒差以内につけ、1分34秒台中盤で周回。しかしオーバーテイクの決め手を欠いているようだった。
上位陣が動いたのは、53周のレースの20周目。3番手ピアストリがピットインした。ピアストリのアンダーカットをカバーするため、トップのフェルスタッペンと2番手ノリスが翌周に同時にピットへ。2台は共にピアストリの前でコースに戻った。なおノリスはピットレーン出口でフェルスタッペンに並びかけようとしたが、イン側の芝生にタイヤを落としてしまい、フェルスタッペンを抜くには至らなかった。
ガスリーを抜きあぐねていた角田は23周を終えてピットイン。ミディアムタイヤからハードタイヤに交換し、早々にハードに交換してペースを上げていたジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)の前でコースに戻った。そしてライバル勢はその翌周にピットへ。角田はガスリーを逆転することに成功したものの、一方でフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が前に立ち塞がる格好となった。
全車がルーティンストップを終えたことで、上位のオーダーはフェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)というオーダーに。トップ3台はそれぞれが1.5秒前後のギャップで走行し、膠着状態となった。角田は12番手だ。
目立ったバトルやオーバーテイクなども見られないままレースは終盤戦に突入したが、残り10周を切ったところでフェルスタッペン-ノリス-ピアストリ間のギャップがそれぞれ1秒まで縮まり、優勝争いはより緊張感を増してきた。
しかしながら、フェルスタッペンは追いすがるライバルと同等、場合によってはそれ以上のペースを見せて対抗。特に残り2周の52周目にとどめのスパートを見せて、勝利を確実なものとした。
トップでチェッカーを受けたフェルスタッペンは今季初勝利。日本GPで4年連続の優勝となった。2位は1.4秒差でノリス、そこから0.7秒差の3位はピアストリだった。
4位はルクレールで、以下ラッセル、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、ハミルトン、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、オリバー・ベアマン(ハース)までが入賞となった。
ベアマンから2.8秒後方の11位がアロンソ。角田はアロンソに肉薄し続けたが、追い抜きには至らず12位だった。予選で沈んだことが痛手となったが、各セッションでポテンシャルの片鱗を見せる、そんなレッドブルでの初陣となった。
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