第3のDRSゾーンは2018年開幕戦オーストラリアGPでのバトルを大幅に改善できると考えられており、ドライバーからも広く歓迎されている。
第3のDRSゾーンは2018年開幕戦オーストラリアGPでのバトルを大幅に改善できると考えられており、ドライバーからも広く歓迎されている。
DRSゾーンが3箇所設けられるのは、2011年にシステムが導入されてから初めてのことになる。
第3のDRSゾーンは、高速コーナーであるターン11~12の出口からスタートし、ターン13での追い抜きを活性化させる。またそれ以上に、他のDRSゾーンがある最終セクターまでに前方を走るマシンに近づくための手段として活用できるとみられる。
ハースのケビン・マグヌッセンは、次のように語った。
「(第3のDRSゾーンが導入されても)そこで追い抜きをするのは容易なことではないだろう。でもかなり大きな助けになってくれると思うし、レースをより良いものにするだろう」
「いくつかのトラックは、新たにDRSゾーンを設ける必要はないと思うし、逆に増やしても良いトラックもあると思う」
「ここ(オーストラリアGP)で増設したことは良いことだと僕は思う」
またメルセデスのバルテリ・ボッタスも、追い抜きが"特に難しい"サーキットにおいて第3のDRSゾーンは非常に有効であると述べた。
「(第3のDRSゾーンについて)第3セクターでオーバーテイクをするために車間を縮められそうだ」
「メインストレートやターン3でアタックを仕掛けるために十分に距離を縮めなければならないという課題は未だ第3セクターにあると思う。それでも第3のDRSゾーンは僕たちの役に立つだろう」
FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、第3のDRSゾーンについて「DRSでできることを最適化、また最大限に活かした」と語っている。
「すでにある2つのDRSゾーンには特に変更を加えなかった。ただターン12~13の間でドライバーが何かしらアクションをするチャンスを設けたいと考えた」
「ドライバーがそこで前方のマシンとの車間を縮めることができれば、ターン14に到達した時、残りのDRSゾーンでオーバーテイクのチャンスがあることに気づくだろう」
「我々は別の何かを提供したまでだ。我々は効果的にオーバーテイクを増やせるよう他のトラックでも試したいと思う」
ルノーのカルロス・サインツJr.も第3のDRSゾーンについて、主催者側は正しい選択をしたと述べた。
「ターン12~13で前のマシンの背後にいると、フロントウイングに十分なダウンフォースをかけることができないため、かなりタイムロスすることになる」
「前のマシンのラインを辿るだけで、大幅にタイムを失ってしまうんだ」
「だからターン12でDRSが使えることになれば、かなり役に立つだろう」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは第3のDRSゾーンの有効性について疑心的であるが、それでもターン11~12の複合コーナーでのタイムロスを減らせることを期待している。
「その前の2コーナーが高速コーナーだから、そこでDRSを活用することは非常に困難なことだと思う」
「増設されたDRSゾーンでは、少なくとももう一度車間を詰めることができ、うまくいけばメインストレートで前のマシンに対し、有利なポジションに立てるだろう」
Additional reporting by Edd Straw, Adam Cooper and Erwin Jaeggi