9位で”薄氷”のタイトル決定。ハミルトン「恐ろしい決まり方だった」

自身4度目のF1ワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは、9位でそれを決めるのは”恐ろしいこと”だったと語る。

 自身4度目のF1ワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは、9位でそれを決めるのは”恐ろしいこと”だったと語る。

 ハミルトンはレーススタート直後に、タイトル争いのライバルであるフェラーリのセバスチャン・ベッテルと接触。ハミルトンは右リヤタイヤをパンクし、ベッテルはフロントウイングを破損……両者共にピットインせざるを得ず、揃って隊列の最後尾に落ちてしまった。

 ハミルトンはその後のレースで思うように遅いマシンを攻略することができず、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には周回遅れにされた。その上ベッテルが4位でフィニッシュしたにもかかわらず、9位フィニッシュとなった。しかし残り2レースで獲得可能な最大ポイント数”50”を超える56ポイント差をベッテルとの間にキープすることができたため、この時点で今季のチャンピオンを決めた。

 ハミルトンはスタート直後のベッテルとの接触について、「間違ったことはしていない」と語った。

「正直に言うと、少し恐ろしいレースだった」

 そうハミルトンは語る。

「でも、僕に何ができただろうか? 僕はターン1で安全策を採るつもりはなかった。そして、アグレッシブすぎたとは思わない。僕は完璧なポジションにマシンをつけたんだ」

「リプレイを観るのを楽しみにしてる。でも僕は後続のマシンのために、多くのスペースを残したはずだ。ご存知の通り、それでも僕はまた立ち上がる。それが僕が言うべき全てだ」

「僕は追い上げ続けた。そして、ブリックワースとブラックリーで支えてくれた全てのスタッフに、心から感謝したい。みなさんの努力のおかげだよ。ありがとう」

「コンストラクターズチャンピオンを獲得するだけでも、すでに偉業だった。そして僕が素晴らしい成果を手にするのも手助けしてくれた。とても感謝している」

 エルマノス・ロドリゲス・サーキットの性格から、後方に落ちた後、ポジションを回復するのは難しかったとハミルトンは認めた。

「チャンピオンシップでどんなことが起きるのは、正直言って分からなかった。僕はただ順位を上げること、レースに熱中することだけを考えていた」

 そうハミルトンは語った。

「ここは最悪とは言えないまでも、前のマシンに近づいて走るのが難しいサーキットだ。だからこれまでも、誰かを抜こうとするのはとても難しいことだった」

トト・ウルフ「最悪のレースだった」

 ハミルトンがタイトルを獲得し、そのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが2位に入ったメキシコGP。しかしチームのエクゼクティブ・ディレクターであるトト・ウルフは、今回のレースについて「もうたくさんだ」と語り、ハミルトンの接触後は「チームが混乱していた」と認めた。

「レースはちょっと、もうたくさんだ」

 ウルフはそうSky Sports F1に対して語った。

「それは最悪のレースだった。長すぎたし、全てのことがね。最初のクラッシュの後、我々は混乱していたと思う」

「ルイスのことを思えば……彼はマシンの中で、何が起きているのは分からなかっただろう。『セバスチャンはまだ走っているのか?』、『彼はポイントを獲得できるのか?』とね」

 ベッテルが2位に入らなければ、その時点でハミルトンのタイトルが自動的に決まる状況だった。そのベッテルも後方に落ち、2位に浮上するチャンスはほぼなかったにもかかわらず、メルセデスがレース中にリラックスできることはなかったとウルフは主張する。

「一度落ち着いたら、しばらくしてから彼(ハミルトン)に状況を説明したと思う。そしてその後、我々はそれを最大限活用しようと全力を尽くした」

「それだけ大きな差がある場合は、人々は”終わった”と言うだろう。でも実際にはそうじゃない。これはモータースポーツなんだ。あのインシデントの後、セバスチャンは勝利することができたかもしれないし、我々はリタイアしていたかもしれない。そして次は何だろうか?」

 レース後、ハミルトンに語ったことについて訊かれたウルフは、次のように語った。

「私は裏で彼と会った。スーツを半分脱いで、汗をかいた男性を抱きしめることなんてほとんどないんだけどね。でもそれは、素晴らしいことだった。究極の幸せだよ」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 第18戦メキシコGP
サーキット アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
ドライバー ルイス ハミルトン
チーム メルセデス
記事タイプ 速報ニュース