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サウジアラビアへのF1誘致に、人権団体が警告「人権侵害の隠れ蓑になってはいけない」

人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、サウジアラビアでのF1グランプリ実現が、人権侵害の隠れ蓑になってしまうことを危惧している。

Presentation of the Qiddiya Grand Prix

写真:: Qiddiya Grand Prix

 10月26日(月)に行なわれたF1コミッションの会議で、各チームの代表たちに2021年の暫定スケジュールが示された。その中にはサウジアラビアの西部、紅海に臨む都市であるジェッダでのストリートレースも含まれていた。

 長期的には、サウジアラビアの首都であるリヤドに建設中のアル-キディヤ・エンターテイメント複合施設でのグランプリ開催も計画されているようだ。

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 F1は、国有石油化学企業であるアラムコを通じて、サウジアラビアと緊密な関係を築いてきた。アラムコは今季のハンガリーGPやスペインGPなどでレースのタイトルスポンサーを務めている。

 サウジアラビアはこのところ、大きなスポーツイベントを立て続けに誘致している。モータースポーツにおいては、2018年12月に初めてフォーミュラEのレースがリヤドで行なわれた。

 また、アラムコを所有しているサウジアラビア政府系ファンドであるパブリック・イベストメント・ファンド(PIF)は、サッカープレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFCの買収にも乗り出した。これは最終的に失敗に終わったが、PIFは新型コロナウイルスにより打撃を受けた企業をターゲットに、積極的に投資を行なっている。

 一方でサウジアラビアは、表現の自由など、国民の基本的な人権を侵害していることで国際社会から批判を受けている。これに対し、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは長い間、批判キャンペーンを展開。同国のスポーツに対する取り組みは、こうした人権侵害から目をそらすため行為”スポーツウォッシュ”だと警告している。

 今週に入り、サウジアラビアでF1グランプリが開催される可能性があるというニュースが出され、アムネスティは素早く反応した。

 アムネスティ・インターナショナルUKのキャンペーン責任者であるフェリックス・ジェイキンスは、次のように語った。

「F1は、2021年にサウジアラビアで開催されるグランプリが、この国の酷い人権侵害の歴史をスポーツでごまかそうとする、スポーツウォッシュの一環であることに気づくべきだ」

「ニューカッスル・ユナイテッドFCの買収には失敗したが、サウジ当局は明らかに、エリートレベルのスポーツを自分たちのひどく汚れた評判を挽回するための手段として見ているようだ」

「サウジアラビアの女性がようやく、逮捕されることなく自動車の運転ができるようになったことは喜ばしいが、当局は最近、ルージャイン・アル-ハズルールやナシマ・アル-サダといった女性の権利活動家数人を監禁し拷問している」

「もしサウジアラビアGPが開催されるのであれば、少なくともF1は、全ての契約書にあらゆるサプライチェーンにおいて厳格な労働基準を設け、全てのイベントを差別なく、誰にでも開かれたものにすることを主張するべきだ」

 ジェイキンスは、サウジアラビアの人権状況について、スポーツ関係者のサポートを求めた。

「ジェッダでのレース開催に向けて、我々は全F1ドライバーやチーム、オーナーたちに対し、拘束されている人権活動家との連帯を含め、この国の人権状況について発言することを検討するよう促していきたいと思う」

 アムネスティの見解について、F1はまだグランプリ開催が正式に発表されたわけではないことから、サウジアラビアについて特にコメントはないとしている。

 しかし、F1の広報担当者はmotorsport.comに対し、F1は人権問題に焦点をあてていると主張した。

「何十年もの間、F1は経済的、社会的、文化的な利益を含め、レースが行なわれる場所でポジティブな力となれるように努力してきた」

「F1のようなスポーツは、国境や文化を越えて国や地域社会を結びつけ、素晴らしい競争の情熱と興奮を分かち合うことができる、他に類を見ない存在だ」

「我々はその責任を非常に重く受けて止めており、人権やその他の問題に関する我々の立場を、全てのパートナーやホスト国に明確にしている」

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