カナダGP:FP1はフェルスタッペンがトップ。僅差でハミルトンが続く
F1カナダGPのフリー走行1回目が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。

F1第7戦カナダGPのフリー走行1回目は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップでセッションを終えた。
舞台となるジル・ビルヌーブ・サーキットは気温18度、路面温度30度というコンディション。青空の下、90分のセッションがスタートした。
砂埃を巻き上げながら、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが先頭でコースイン。普段あまり使われないサーキットだけに路面はかなり汚れており、まずは多くのマシンがインスタレーションラップを終えてピットに戻った。
しばらくコース上には1台のマシンも出ていない状態が続いたが、ウイリアムズのセルゲイ・シロトキンが最初に計測ラップに突入。セッション開始から17分を過ぎた時点で、スーパーソフトタイヤで1分23秒556を記録した。
これに続くように徐々にコース上にマシンが増え始め、ウルトラソフトタイヤを装着したレッドブルのダニエル・リカルドがトップに。対して、マクラーレン勢はいち早く最も軟らかいハイパーソフトタイヤを投入し、フェルナンド・アロンソがトップタイムを更新した。
するとセッション残り1時間あまりの段階で、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが10コーナーのヘアピンを立ち上がったところでマシンストップ。ヒュルケンベルグは無線でチームからの指示を聞き、再始動を試みたものの動き出すことはできず、セッションは赤旗中断となった。どうやら、ギヤにトラブルが発生してしまったようだ。
なかなかマシン撤去が進まず、セッション再開は残り時間50分から。1セット目のタイヤ返却を終えたこともあり、各車が続々とコースインしていった。
メルセデス勢はスーパーソフトタイヤでタイムを残しバルテリ・ボッタスが首位に立つが、ハイパーソフトタイヤで走行を続けるアロンソが1分14秒064を記録し、メルセデス勢に混じってトップタイムを更新していった。
セッション残り40分を切り、走行がわずか5周に留まっていたフェルスタッペンもハイパーソフトタイヤを投入。トラフィックに詰まる場面もありすぐにはタイムが出なかったものの、6周目に全体ベストを揃え、1分13秒389をマークした。
メルセデスはウルトラソフトタイヤに履き替えてコースイン。タイム更新を狙うものの、このタイミングでウイリアムズのランス・ストロールがスロー走行。最終シケイン出口の”チャンピオンズ・ウォール”に右リヤタイヤを当ててしまい、タイヤがパンクしてしまったためだ。
ストロールのマシンからはデブリが落ちてしまったものの、走行には支障がなくセッションは継続された。残り20分に迫る頃、フェルスタッペンの左フロントサスペンションロッドのカバーが外れかけ、ピットインする場面もあった。幸い、簡易的な補修で走行を再開することができている。
セッション終盤にはフェラーリがハイパーソフトタイヤを投入しポジションアップするが、セバスチャン・ベッテル4番手、キミ・ライコネン6番手に留まった。
結局、セッションをトップで終えたのはフェルスタッペン。しかしそのわずか0.088秒差に、ウルトラソフトタイヤでタイムを記録したハミルトンがつけている。
リカルドは3番手。ボッタスもウルトラソフトタイヤで残したタイムで5番手だった。
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが10番手、ブレンドン・ハートレーが16番手だった。カナダに訪れたのも初めてというガスリーは、シケインを飛び出すなどコース攻略に苦労する場面も見られたが、終盤にタイムを更新しポジションを上げている。
→【リザルト】F1第7戦カナダGP:フリー走行1回目タイム結果
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | カナダGP |
ロケーション | サーキット・ジル・ビルヌーブ |