グロージャン、FP2終盤に小動物と衝突。フロントウイングにダメージ
グロージャンは、カナダGPのFP2終盤にウッドチャックと衝突。フロントウイングに大きなダメージを負ってしまった。













ハースのロマン・グロージャンは、カナダGPフリー走行2回目(FP2)の終盤に、ロングストレートエンドでウッドチャックと衝突。フロントウイングに大きなダメージを負ってしまった。
カナダGPが行われるジル・ビルヌーブ・サーキットは、人工島であるノートルダム島に作られている。周囲は公園となっているため、小動物がコース上を横切ることもあり、2007年にはアンソニー・デビットソン(スーパーアグリ)が決勝中にウッドチャックを轢いてしまったこともある。
今回、FP2開始前から最終シケイン手前のコースサイドにウッドチャックがいるのが、国際映像に捉えられていた。グロージャンはセッション終盤、まさにこの位置でウッドチャックと衝突したようだ。
グロージャンのフロントウイングはノーズを中心に大きなダメージを受けた。ハースはカナダGPに空力アップデートを持ち込んでいるが、スペアパーツは限られており、予備のウイングは残り1つだという。
「激しい衝撃だった。大きな動物だったんだ」とグロージャンは語った。
「セッションの開始前にそこに動物がいたのがTVに映し出されていたので、少し残念だ。僕が動物と衝突したのは、まさにそこだったからね」
「僕は、彼ら(ウッドチャック)がそこから動かなかったことに驚いている。動物を轢いてしまったことは残念だし、もちろんフロントウイングのことも残念だ。スペアパーツには限りがあるし、このような形でウイングを失ってしまうなんてがっかりだ」
「大きな衝撃を感じた。決勝であれが起これば、自分のレースは終わりだ。ダメージがとても大きかったから」
motorsport.comが、テレビに映ったウッドチャックを排除するため、マーシャルが行動をするべきだったと感じているかとグロージャンに訊くと、彼は次のように答えた。
「動物は映像に映っていたから、それがそこにいるということは認識されていたはずだ。でも排除されなかった」
「僕はそれを見ていたけど、(走行中に)まだそこにいるかどうかは分からない。探そうとは思わないからね」
「でも、そういうことが起こるのがカナダだ。残念だけど、コントロールできることもあるし、そうじゃないこともある。僕たちが他にできることはあまりなかった」
アップグレードに手応え
走行終了間際にトラブルに見舞われたグロージャンだったが、初日をトップ3チームの後ろ、7番手で終えた。彼は、それがアップグレードパッケージによる改善の成果だと話した。
「7番手は、僕たちが望んでいる位置だ。それを達成できた」
「マシンはとても良い感触だ。アップグレードはとても素晴らしい。フロントエンドが良くなって、僕はそれにとても満足だ。全体的にダウンフォースも増えている」
「明日に向けて改善するところは残っているけど、全体的にマシンにとても満足している」
チームメイトのケビン・マグヌッセンは、アップグレードについて次のように付け加えた。
「それは、マシンの哲学やキャラクターを一変させるようなものではない。効率的にダウンフォースを増やそうとしたものだ」
「マシンの挙動は変わっておらず、同じように感じる。でも少し良くなっているんだ」
「FP1は本当に難しくて、何が起きているのか分からなかったが、ロマンがFP2でとてもポジティブだった。明日は僕もそれを実行し、ふたりが良いポジションを得られることを願っている」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | カナダGP |
ロケーション | サーキット・ジル・ビルヌーブ |
ドライバー | ロマン グロージャン |
チーム | ハースF1チーム |
執筆者 | Glenn Freeman |