またもアロンソと戦ったルクレール「彼とのバトルで”2倍”学習できた」
シャルル・ルクレールは、今週末もフェルナンド・アロンソと戦ったことで「2倍のものを学べた」とレースを振り返った。










ザウバーのシャルル・ルクレールは、アゼルバイジャンGPに続いて2戦連続でフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とポジション争いをしたおかげで、”2倍学習できた”と述べた。
スペインGP決勝レースのオープニングラップでは、アロンソはターン2でカルロス・サインツJr.(ルノー)に先行を許し、ターン3ではロマン・グロージャン(ハース)のスピンに行く手を阻まれた。そしてその間に14番手スタートのルクレールがアロンソの前に出た。
その後もルクレールはアロンソの前を走り続けたが、VSC(バーチャルセーフティカー)明けにはタイヤが冷えてしまい、アロンソから猛追を受けた。
「フェルナンドと戦うのは素晴らしいことだった」とルクレールは語った。
「バクーでは、僕たちは異なる戦略で戦っていたけど、ここでの戦略は同じだった」
「F1で彼のようなドライバーと戦うというのは、僕にとっては常に光栄なことだ。彼と争ったことで、僕は2倍のものを学ぶことができたんだ。本当に良かった」
「正直なところ、フェルナンド・アロンソと戦っているなんて信じられないだろう」
「でもヘルメットを被ったら、僕にとってはどのドライバーも皆同じだ。どんな相手でも自分の後ろで抑えようとするよ」
またルクレールは、オーバーテイクが難しいというバルセロナのコース特性に救われたことを認めたが、左フロントタイヤに問題を抱えていたことでポジションを守ることがより難しくなっていたと明かした。
第2スティントでも同様の問題に見舞われ、彼はセルジオ・ペレス(フォースインディア)の後ろにポジションを落としてしまったが、最終的には10位でレースを終え、2戦連続の入賞を果たした。
「最終的には、彼(アロンソ)の前をキープすることが難しくなった」
「左フロントタイヤが完全に終わってしまって、セルジオの時も同じ状況だった。タイヤがダメになって、グレイニングとブリスターが出てしまった」
彼は予選でも前回に続いてQ2に進出したが、スペインGPでのパフォーマンスは”今年最大のサプライズ”だったと振り返った。
ザウバーはコース上で大きく引き離され、ダウンフォース不足という弱点が露呈してしまうことを恐れていたが、ルクレール自身は2週間後の母国レースとなるモナコGPでも状況は同じだろうと話した。
スペインGPの結果により自身の予想は変わったのかと尋ねると、彼は次のように答えた。
「今は混乱しているよ! 今日はチャンスを掴めたし、何度か接触もあった。だけど入賞圏内からそれほど引き離されてはいなかった」
「(スペインでは)大いに苦戦するだろうと予想していた。願わくば、モナコへの予想も間違ったものであることを願っているよ!」
一方チーム代表のフレデリック・バスールも、トップ10に入ったことには驚いたと認めた。
「Q2に進むことができたのも印象的だった。というのも、ここは我々に適したトラックではないし、苦戦すると考えていたからだ」
「予選はうまくいったし、レースペースもOKだった。だがおそらく、レース中にはもっと一貫性が必要だ。浮き沈みが多すぎた」
「バルセロナでポイントを獲得できるとは全く予想していなかった。チームはこの結果にとても励まされている」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | スペインGP |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | シャルル ルクレール |
チーム | ザウバー |
執筆者 | Scott Mitchell |