ルクレール「王者経験者の言葉は”光栄”だが耳を傾けすぎないように」
ルクレールは、ベッテルやハミルトンによる称賛の言葉は素晴らしいものだと認めたが、あまり聞き入れすぎなようにしているという。








ザウバーのシャルル・ルクレールは、F1チャンピオン経験者らによる評価は”素晴らしい”ものだが、そういった言葉にあまり耳を傾けすぎないようにしていると話した。
これまで4度のF1タイトルを獲得しているセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)は、前戦のモナコGPを前に”ルクレールへの過剰評価は間違っていない”と話していた。また元F1ドライバーのニコ・ロズベルグやフェリペ・マッサらも、ルクレールのことを称賛していた。
このようなコメントを耳にしてどのように感じているのかとmotorsport.comが尋ねると、ルクレールは「素晴らしいことだと思う」と答えた。
「4人のドライバーが僕についてポジティブなことを話してくれるなんて、クレイジーだ。そういう話を聞くのはいつだってとても特別なことだ」
「だけどその一方で、僕はそういったことをあまり聞きすぎないようにして、仕事に集中するようにしている。僕にはまだ改善できることが沢山あるんだ」
「マシンを降りたら、彼らには非常に大きな敬意を払っている。こういう話を聞くことができて光栄だ」
「でもマシンに乗ってヘルメットを被ったら、僕は誰のことも考えない。そういった話のことも頭の中から消えているし、彼らもコース上にいるドライバーでしかない」
母国レースのモナコGPでは、マシンの左フロントのブレーキディスクが破損してしまい、ルクレールは前を走るブレンドン・ハートレー(トロロッソ)に追突してしまった。ここで両者ともリタイアとなったが、マシントラブルが認められ、ルクレールにペナルティを科されることはなかった。
ハミルトンは、ルクレールはF1で”素晴らしいことを達成できるはずだ”と述べており、ベッテルも彼が将来的にフェラーリのマシンをドライブできない理由はないと考えている。
さらにロズベルグは、「彼にはいつかチャンピオンシップを獲得できるポテンシャルがある」と話した。
「特別なドライバーだ。たとえ良いマシンがなくとも、彼はなんとかやってのけてしまう」
「今のルクレールにはそういうことができている。1、2レース見れば、”OK、彼は特別なドライバーだ”とすぐに分かる」
一方ザウバーのチーム代表であるフレデリック・バスールは、ルクレールに過剰に期待がかかってしまうことを避けようとしている。
「彼は非常に良いシーズンのスタートを切った。だが2018年と2007年(ハミルトンやベッテルがF1デビューを飾った年)を比較するのは非常に難しいし、そのようなことをすべきではない」
「彼は次のレースに向けてとても集中しているし、将来に専念することを避けている」
Additional reporting by Erwin Jaeggi
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | シャルル ルクレール |
チーム | ザウバー |
執筆者 | Scott Mitchell |