F1レースディレクター「3台エントリーは理想だが実現しそうにない」

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F1レースディレクター「3台エントリーは理想だが実現しそうにない」
執筆: Fabien Gaillard
2018/09/20 10:57

F1レースディレクターのホワイティングは、メルセデスが支持しているサードカーの導入は実現しそうにないと話した。

 F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、サードカーの導入を許可することを考えたいというが、これが実現することはなさそうだと話した。

 サードカーの導入は、今日のF1ストラテジーグループにおける議題ではない。しかしメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、若手ドライバーの育成システムに疑問を抱いており、若いドライバーのためにシートを見つけることができないのならば、3台目のマシンのエントリーを認めてはどうかと主張していた。そのため彼は、この件が議題に挙がることを望んでいる。

 過去には、上位チームがもう1台追加でエントリーを行うことを中団チームが認めたがらなかったことが原因で、サードカーの導入が拒否されたこともあった。

 ホワイティングはmotorsport.comに対し、「私の個人的な見解としては、もう数台マシンが増えれば申し分ないだろうと考えている」と話した。

「だが正直なところ、それが起こることはないと思う」

「極めて単純なことだ。もしひとつのチームが3台目のマシンをエントリーしたら、他のチームのドライバーは表彰台圏外の4位を争うことになる、ということだ」

「もし上位3チームがサードカーを導入したら、それ以外のチームは10位を争うことになる。これこそ、皆がサードカーの導入を拒否する理由だと私は理解している」

「もちろん、もう少し多くのチームが優勝できるようになれば良いだろう。だが今年は、このパワーユニットを使用するようになって以降、これまで以上に競争が激しい」

「それと同時に平等にグリッド上での競争が増せば、申し分ない経済モデルにもなる。そういう理由で、GP3に出場するチームは常に3台以上のマシンを走らせているのだ」

「来年のF3の計画では、10チームが3台のマシンを走らせようとしている。というのもこれは素晴らしいビジネスモデルであり、3台目のマシンにかかるコストをより低くすることができるからだ。これがF1でも機能すると考えたい」

 サードカーを導入した場合に起こりうる問題のひとつとして、何名のスタッフを追加することが許されるのか、という疑問が挙がっている。

「ルールは1チーム2台の状況に基づいているので、(サードカーを導入した場合は)多くのスタッフが必要になると考えられる。現在チームには60人のスタッフが許可されている」

「彼らはどれほど多くのスタッフを必要とするだろうか? 彼らが必要だという数と、実際に必要となる数には大きな違いがあるはずだ。我々は適切な数字を決定しなければならない。30人にはならないだろう。おそらく10人だ」

 ホワイティングは、2021年に向けて商業面と技術面の両方を改善することが、F1へ新規参入の促進に繋がることを望んでいるという。

「現時点では、あるチームが新たにF1にエントリーすることは不可能に等しい。だがその状況を改善したいと考えている。もちろん、もし収益分配やコストキャッップなど、全てが我々の計画通りに進めば、の話だが」

「マシンに関しては、パフォーマンスに影響を与えないパーツは規則で定められるか、あるいは標準化される。そしてパフォーマンスを差別化するパーツはチームのみが作成し、他から供給されてはならない、と規定されることを私は望んでいる」

「現在ハースがフェラーリから購入している多くのものは、規定されるか、あるいは標準化される。しかしサスペンション、ブレーキダクト、エアダクトなどは現在リストには載っていないので、購入することが許される。我々はこういったことを望んでいる」

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シリーズ F1
執筆者 Fabien Gaillard
記事タイプ 速報ニュース