中国FP3:フェラーリがワンツー。リカルドにはまたしてもトラブル発生
F1第3戦中国GPのフリー走行3回目は、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップ。キミ・ライコネンが続き、フェラーリのワンツーとなった。

F1第3戦中国GPのフリー走行3回目が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
気温12度、路面温度14度というコンディションで60分のセッションがスタートした。夜に降った雨の影響で、コースサイドの人工芝やメインストレートのブリッジ下は濡れているものの、路面はほぼドライコンディションだ。
予選、決勝に向けた最後の準備の時間となるこのセッション。フェラーリのキミ・ライコネンはウルトラソフトタイヤを装着して走行を開始した。
一方、レッドブルのガレージではダニエル・リカルドのマシンの作業が行われており、走行開始の準備はできていない。どうやらギヤボックスに問題があったようだ。
7周を走ったライコネンが、セッション開始15分の時点でトップ。その後、同じくウルトラソフトタイヤを装着したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がアタックを行い、1分33秒689をマークしタイムシートのトップにつけた。
対してメルセデスは、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンが共にソフトタイヤで走行。ボッタスが2番手、ハミルトンは何度かコースオフし、濡れた人工芝でスピンを喫する場面もあり4番手となった。
コースインが遅れていたレッドブル勢だったが、セッション折り返しを前に走行を開始した。しかしリカルドのマシンはわずか3周した後、バックストレートを走行中に異音を発し、後部から炎と白煙を上げてしまう。コースサイドにマシンが止まってしまったため、バーチャルセーフティカーが発動された。
残り19分でコース上がグリーンに。フェラーリの2台がタイムアップし、ベッテルが1分33秒018を記録し今週末の最速タイムを更新した。メルセデス勢もウルトラソフトタイヤを投入するも、予選シミュレーションではないのか、大幅なタイムアップは見られなかった。
セッション残り6分を切り、中団チームがウルトラソフトタイヤで続々とアタック。順位がめまぐるしく変わる中、セッションは終了となった。
トップタイムはベッテルで、フェラーリがワンツー。ボッタス、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ハミルトンまでがトップ5となった。
6番手には好調ハースのケビン・マグヌッセンがつけたが、チームメイトのロマン・グロージャンにはブレーキから出火するトラブルがあったのが不安要素か。
7、8番手には開幕から不調が続いていたフォースインディア勢が続いた。
9番手のカルロス・サインツJr.(ルノー)、10番手セルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)以降は大接戦で、Q3進出圏内とQ1敗退ラインでわずか0.3秒差ほど。今回も一切ミスが許されない予選となりそうだ。
トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは14番手、ピエール・ガスリーは16番手。トップスピードは随一の速さがあり、予選をうまくまとめることができるかどうかが好結果に向けて重要となってくるだろう。
予選はこの後、日本時間15時からスタートとなる。