【F1ベルギーGP】決勝詳報:ハミルトンがベッテルとのマッチレースを制し、今季5勝目

ベルギーGPの決勝が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。今季5勝目を飾った。

 ベルギーGPの決勝が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインで今季5勝目を飾った。

 会場のスパ・フランコルシャンは晴れ模様、気温22度、路面温度30度というコンディションだった。

 上位3チームは、オープニングラップの第1コーナーを何事もなく無事にクリア。中団ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が10番グリッドから好スタートを決め、一気に7番手へ浮上。最終シケインでニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)に一時交わされるも2周目のケメルストレートでアロンソが抜き返し、7番手を取り戻すという力強いレースをみせた。

 しかしアロンソは、その翌周のケメルストレートで再びヒュルケンベルグに交わされ、さらに4周目フォースインディアのエステバン・オコン、5周目にそのチームメイトであるセルジオ・ペレスにも抜かれてしまった。それにアロンソは思わず「恥ずかしいよ」とチーム無線で零した。

 中団チームによる7番手争いは激しく、ヒュルケンベルグとオコン、ペレスは3ワイドになりながら、オー・ルージュを駆け上がるシーンも見られた。

 さらに8周目は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがマシントラブルを抱え、スローダウン。ケメルストレートのセーフティゾーンでマシンを停めた。フェルスタッペンは力なく首を振り、無念のリタイアとなった。

 一方、トップを走行するルイス・ハミルトンが左フロントタイヤにブリスターが発生していることをチームに報告。12周目にピットインを行い、ソフトタイヤに履き替えた。これにより、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが首位。ベッテルはハミルトンのピットストップに反応することなく、ステイアウトを選んだ。

 ボッタスは13周目にピットイン。ベッテルはハミルトンから2周遅れた14周目の終わりにピットインを行なった。

 ソフトタイヤで好タイムを記録していたハミルトンは、まだピットストップを済ませていないキミ・ライコネン(フェラーリ)に接近し、15周目にオーバーテイクを完了。その後ようやくライコネンもピットインを行なった。

 さらにライコネンは、フェルスタッペンがマシンを停めた際にダブルイエローフラッグが振られていた区間で減速しなかったことを問われ、10秒のストップ&ゴーペナルティが科されてしまった。ペナルティを科されたことに怒るライコネンだが、17周目の終わりにペナルティを消化し、7番手に落ちた。

 レースの折り返し地点である23周目。ハミルトンとベッテルの差は1.8秒程度と僅差の状態。3番手につけるボッタスはファステストを記録し、前方で争い合うふたりに接近していく。

 26周目のケメルストレートで、ライコネンが5番手につけていたヒュルケンベルグをオーバーテイクする中、26周目終了後にアロンソはピットイン。またしてもトラブルに見舞われたアロンソは、序盤での力強いレースも虚しく、リタイアとなった。

 レース序盤からチームメイト同士の争いを白熱させていたフォースインディア勢。ふたりは29周目のターン1ラ・ソース先で同士討ちしてしまった。ホームストレートからやり合っていたふたり。オコンがいるにもかかわらず、ペレスがウォール側に寄ったことで、ペレスの右リヤタイヤをオコンのフロントウイングが接触してしまったのだ。

 この接触で右リヤタイヤにダメージを受けたペレスは、3輪走行でピットを目指す。さらにターン1の先にオコンのフロントウイングの左半分が散乱してしまったことで、セーフティカーが出動した。

 そのタイミングを見計らって、ハミルトンとベッテルらを筆頭にほとんどのドライバーが一斉にピットイン。メルセデス勢はソフトタイヤを装着したが、他のドライバーの多くはウルトラソフトタイヤを履いて、再びコースインした。

 一時はハミルトンがチーム無線でセーフティカー期間が長引いていることに苛立ちを見せるというシーンもあった。レース再開直前の33周目、ハミルトンがブランシモン前でペースを落としたことで、ベッテルが焦ったような動きを見せるも、アゼルバイジャンGPのように追突に発展することはなかった。

 34周目からレース再開。ベッテルはハミルトンの真後ろに張り付き、ケメルストレートで勝負を仕掛けた。ふたりは並ぶも、ハミルトンがなんとか堪え、ベッテルを抑えきった。この周でベッテルに1秒差つけたハミルトンは、さらに引き離しにかかる。

 一方、3番手にはリカルドが浮上、4番手にライコネンがつけた。ボッタスは2台に抜かれ、5番手に沈んだ。

 残り5周の段階で、ハミルトンとベッテルのタイム差は1.2秒。ベッテルがファステストラップを記録してラストスパートをかけるも、ハミルトンも負けじとペースを上げ、最終周にはふたりの差は1.8秒まで広がった。

 結局トップチェッカーを受けたのはハミルトンで、ポール・トゥ・ウインを達成。ベッテルはハミルトンの2.358秒差で2位、堅実な走りをみせたリカルドは3位表彰台を獲得した。

 途中ペナルティを受けるも4位を取り戻したライコネン、終盤ペースに悩まされたボッタスは5位となった。

 6位は中団チームによる激しい争いに打ち勝ったヒュルケンベルグ。ハースのロマン・グロージャンは7位、予選でQ1敗退していたウイリアムズのフェリペ・マッサは8位まで浮上することに成功し、チーム同士討ちを喫してしまったオコンは9位となった。

 今回の勝利で、ハミルトンはベッテルとのポイント差を7ポイントに縮め、タイトル争いの行方はいよいよ分からなくなってきた。次戦イタリアGPは2週連続開催。フェラーリの母国レースだが、サーキットの特性自体はメルセデス向きと言うことができそうだ。どんな結末になるのか、注目が集まる。

【リザルト】第12戦ベルギーGP決勝

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ベルギーGP
サーキット スパ・フランコルシャン
記事タイプ 速報ニュース