”同士討ち”のペレスとオコンが対話。”過ち”を認め、再発防止を誓う
ベルギーGPで”同士討ち”をしたフォースインディアのペレスとオコンは、木曜朝に話し合いを行い、和解に至ったと主張した。












フォースインディアのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンは、コース上で同士討ちを繰り返したことでチームを失望させたことを認め、今後再び同じようなことを起こさないことをチーム上層部に誓ったという。
ペレスとオコンは、ベルギーGPの決勝レース中に、2度にわたって同士討ちをしてしまった。そのためフォースインディアは、それぞれのドライバーが自由にバトルできるというチームの方針を変更することを示唆。さらに今後再び同士討ちが発生した場合は、さらなる制裁を加える可能性もあるとしていた。
ふたりのドライバーはイタリアGPの木曜日、フォースインディアのモーターホームで話し合い、その後もコース上を自転車で走りながら話し合った。
ペレスはオコンとの対話を終えた後、問題は整理されたと語ると共に、オコンとコンビを組み続けることは不可能なのではないかとの指摘に反論した。
「僕らはお互いに、チームにとって間違ったことをしてしまったということを理解している。そして僕の目標は、何も考えずに逃げることじゃない」
そうペレスは語った。
「エステバンと仕事を続けることは、まだ可能だと思っている。成功したコンビになることができると思うし、他のチームに移ることなんて考えていない」
一方のオコンも、ペレスとの関係について次のように語った。
「僕らはお互いに、ある一線を越えてしまったと思う。確かに、僕らは接触した。そこには、何か間違ったことがあった」
「僕は言い争いをしたいとは思わない。それはもう過去の話だし、僕らは前に進みたいと思っている。僕らは一線を越えた。でももう今後は二度と、チームや僕ら自身のためにも、そういうことを起こしてはいけないんだ」
「僕らは前に進み続けなければいけない。今朝、僕らはふたりきりで話をした。全てのことは忘れるべきだし、チームのために一生懸命働こうと話し合ったんだ」
「それはとても重要なことだ。僕らはプロとして行動し、ライバルたちに挑み続けたい。そして、彼らを攻め続け、シーズン最後までランキング4位を維持するんだ」
木曜朝の会談
木曜日の朝に行われたふたりの会話。これは、ペレスの方からアプローチしたという。
「僕はエステバンの部屋に行った。そして、彼と話をしたんだ」
そうペレスは語った。
「エンジニアたちは、何が起きたのかについて、彼らなりの見解を持っていた。誰もが言いたいことがあるように、この事件についてはそれは無意味なことだった。だから僕らは”一緒に前に進み続けよう”、”過去を忘れて共に進もう”と話したんだ」
「今から、新たな関係が始まると信じている。今から、僕らはチームとして働き始め、チームの利益を最優先できたらいいと思っている。それについて僕らは合意した。それはとてもシンプルなことだった」
”チームオーダー”発令に再検討を望む
オコンは、自分とペレスが話し合いを行ったことにより、フォースインディアがチームオーダーの発令を止め、彼らが再び闘うことができるようになることを信じている。
「首脳陣の信頼と取り戻さなければいけないかもしれない。でもその後、おそらく僕らは再び”レース”をすることができるだろう」
一方のペレスも、この件について次のように語った。
「僕らには、もうポイントを失う余裕なんてない。F1では、物事は本当に素早く変わってしまう。他のチームが、近づいてきているのは分かっている。だから特にスパやモンツァのように僕らが得意とするレースでは、間違いなくポイントを獲らなきゃいけない。このふたつのレースは、おそらく僕らが最も得意とするはずのレースだ」
「僕らはできる限り多くのポイントを獲得しなきゃいけない。それが、チームにとっていいことなんだ。チームでも、そしてファクトリーでも、誰もが大変な努力をしている。だから僕らは、マシンから最大限のモノを引き出さなきゃいけないんだ。僕らはそれを、確実に行わなきゃいけない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | エステバン オコン , セルジオ ペレス |
チーム | フォースインディア |
執筆者 | Jonathan Noble |