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F1分析|新四強時代に突入! 初戦を制するのはレッドブルか? フェラーリか? それとも……躍進のアストンマーチンにも注目集まる:F1開幕戦バーレーンGP

F1開幕戦バーレーンGPの予選は、上位8台をレッドブル、フェラーリ、アストンマーチン、メルセデスが占める結果となった。新四強時代の幕開けである。決勝でのパフォーマンスはいかに?

Max Verstappen, Red Bull Racing RB19, arrives in Parc Ferme after securing pole

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 2023年のF1は、開幕戦から大激戦の予選となった。レッドブル勢がフロントロウ、2列目にフェラーリ勢が並び、その後方5番手にはアストンマーチンのフェルナンド・アロンソがつけた。メルセデスの2台が6番手、7番手に続け、8番手にはもう1台のアストンマーチンであるランス・ストロール……今やF1は、4強時代に突入した感がある。

 ただ、重要なのは今晩。決勝レースが終わった時にどんな順位になっているかということだ。本稿ではこの点を分析してみようと思う。

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 ピレリの予想では、今回のレースは2ストップで走り切ることになるという。スタートでは多くのチームがソフトタイヤを履き、その後ハードへと繋ぐ戦略が主流となるだろう。実際、ほとんどのドライバーが新品のハードタイヤを2セット残して決勝に駒を進めている。

 しかし10チーム中2チームは、フリー走行でハードタイヤを1セット使ってしまっており、1セットしか残っていない状況で決勝を迎える。そしてそのうちの1チームが、フロントロウからスタートするレッドブルだ。

 レッドブルの2台は、FP3でハードタイヤを揃って1セットずつ使用。そのため新品のハードタイヤは1セットしかない。他の新品タイヤはミディアムが1セットという状況である。また、予選でアウトラップとコースの前半のみアタックした比較的新しいソフトタイヤを1セット持っている。

 つまりレッドブルは、2ストップの戦略となればこの比較的新しいソフトタイヤとミディアム、ハードの合計3セットを使うことになるだろう。

 今回のハードタイヤは、C1と呼ばれるコンパウンド(ゴム)のタイヤである。この今季のC1は、昨年のC1とC2の間に新たに設定されたもので、昨年までのC1は今季C0と呼称されることになった。今回のミディアムはC2であり、C1とC2の性能差が非常に小さくなると考えられている。実際フリー走行のデータを検証すると、ハード(C1)とミディアム(C2)の性能差は小さく、ラップタイムの差は僅か0.2秒。決勝でどちらのタイヤを履いても、大差ないかもしれない。

 またレッドブルは、テストの時から非常にデグラデーションが小さいマシンであった。そのため、場合によっては1ストップで走り切る可能性すらあるかもしれない。

 グリッド2列目に並んだフェラーリ勢は、ハードタイヤを2セット残して決勝に臨む。ミディアムタイヤも1セット残っているが、これは予選Q1で使ってしまったため、新品ではない。

 レッドブルと異なりハードを2セット残したのは、やはりデグラデーションに懸念があるからだろう。フェラーリはプレシーズンテストでも、レッドブルに対してデグラデーションが大きい傾向を示していた。そのため、少しでも硬いタイヤを残そうとしたということなのだろう。

 シャルル・ルクレールは予選Q3のアタックを1度限りで切り上げ、新品のソフトタイヤを1セット残した。これもデグラデーションの大きさを念頭に置いてのモノであるはずだ。

2023年バーレーンGP FP2レースペース分析:ソフト

2023年バーレーンGP FP2レースペース分析:ソフト

Photo by: Motorsport.com / Japan

 ただFP2のロングランを見ると、ルクレールのデグラデーションの値は小さく、非常に安定していた。テストの時とは傾向がまるで異なる。このロングランペースを発揮できれば、レッドブルに太刀打ちできることができるかもしれない。しかし逆にテストのようにデグラデーションが大きければ、レッドブルはおろか、後方のマシンにもやられてしまうことになるだろう。

 そんなフェラーリが最も懸念すべき相手は、今回はアストンマーチンのアロンソになった。アロンソはFP2、FP3とベストタイムを計測。ポールポジションの可能性すらあるのではないかと思われたが、レッドブルとフェラーリの後塵を拝して5番手。ただそれでも、アストンマーチンの昨年までの立ち位置から比べれば、大きな前進と言える。

 しかもアストンマーチンの真の強さは、アタックラップではなくレースペースにある。プレシーズンテストの3日目午後には、アロンソがステリングを握ってレースシミュレーションを完了。デグラデーションをまったく見せない、印象的な走りを見せた。同じタイミングでレースシミュレーションを行なったハースを、簡単に周回遅れにしてしまうだろうという結果だったのだ。

F1プレシーズンテスト3日目ロングラン分析:アロンソ&マグヌッセンのレースシミュレーション

F1プレシーズンテスト3日目ロングラン分析:アロンソ&マグヌッセンのレースシミュレーション

Photo by: Motorsport.com / Japan

 このペースならば、前の列に並ぶフェラーリ勢は十分射程圏内。ただ、FP2のロングランでは、フェラーリがデグラデーションが小さかったのとは対照的に、比較的デグラデーションが大きい傾向が見てとれた。

 テストの傾向を信じればいいのか、それともFP2なのか……決勝が終わるまで答えが出そうもない。

 しかしチームメイトのストロールも8番手につけているところを見ると、アストンマーチンの速さはホンモノであろう。

 メルセデスがこのトップ争いの蚊帳の外にいるかといえば、そうではない可能性もある。ルイス・ハミルトンは「7番手でもポジティブな結果」と発言しているが、テストではレッドブルに匹敵する速さを見せたシーンもあった。またFP3のように、突然速さを発揮してくる場合もある……まだ爪を隠している状況である可能性も十分に考えられる。

 F1の2023年シーズン開幕戦バーレーンGP決勝レースは、3月5日(日)の24時スタート。激戦必死のこの1戦をお見逃しなく。

 
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