リカルド、予選圧倒のメルセデスに落胆「胃にパンチをもらったみたい」
リカルドは、ハミルトンがオーストラリアGP予選を支配するのを助けた、メルセデスの予選モードを見てダメージを受けたと語った。












レッドブルのダニエル・リカルドは、開幕戦オーストラリアGPの予選でルイス・ハミルトンの圧倒的なポールポジションを見て、それを助けたメルセデス製パワーユニットの予選モードに落胆したと語った。
予選Q3、各車が最初のアタックを終えた時点で、ハミルトンがトップに立ってはいたものの、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブルのマックス・フェルスタッペンも0.1秒以内の僅差に続いていた。
しかし、ハミルトンは最後のアタックで大幅にタイムを更新。自身のタイムを0.887秒削り、2番手となったキミ・ライコネン(フェラーリ)に0.664秒もの大差をつけてポールポジションを獲得した。
ハミルトン自身は、このタイムアップはより速いエンジンモードに切り換えたためではないと主張しているが、リカルドは予選でのメルセデスのパワーアップの仕方に落胆したことを認めた。
ハミルトンから0.988秒遅れの予選5番手、ペナルティにより決勝を8番手からスタートするリカルドは、次のように語った。
「それが原因でフラストレーションが溜まる。もう飽き飽きだ。誰もが、メルセデスがもう少し他のチームと競うのを見てみたいと思っているはずだが、今回の予選はそんな人たちの胃をパンチしたようなものだった」
「彼らメルセデスがその状況に満足しているのは間違いない。彼らは素晴らしいポジションにいる。だけどその他の誰もが、それを憎んでいる」
「うまくいけば、レースでは追いつけるはずだ。レースでは彼らはあのモードの恩恵をそれほど受けられない。恐ろしいのは、あのモードなんだ」
メルセデスが予選Q3で他車を引き離す速さを見せるのは、パワーユニット時代になってから度々見られることだ。しかしリカルドは、今回はそれが想定以上に大きかったという。
「これほどとは予想していなかった」
「特にQ2からQ3にかけて、彼らがタイムを上げてくるのは分かっていた。僕は、彼らが僕達よりも0.2秒速いくらいだと予想していた」
「そうだ、それはみんなの顔にパイを投げたようなものだ。彼らはそういうことができる。明らかに、彼らがリードをしているんだ。そんなポジションに居られるなんて素晴らしいことだろう。でもそれ以外のみんなにとっては失望するような結果だ」
ハミルトンは最後のラップは”完璧に近いアタック”であり、エンジンモードは関係ないと語った。一方リカルドはハミルトンの名誉を傷つけるつもりは全くないと強調しながらも、メルセデスのマシンに乗ったトップドライバーなら、簡単にポールポジションを獲れるだろうと述べた。
「彼(ハミルトン)はとても素晴らしいと思うけど、彼のマシン、彼のパッケージがあまりにも良すぎるのは明らかだと思う」
「ルイスの名誉を傷つけるつもりは全くない。だけどたとえ彼が90%だったとしても、あのパッケージならポールが獲れただろう」
「僕たちトップドライバーのうちの誰かなら、(メルセデスに乗れば)同じことができると思う」
「彼らが持っていた余裕には、がっかりした。だけど僕たちはそれを解明しようとしなければならない」
Additional reporting by Adam Cooper
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | アルバートパーク・サーキット |
ドライバー | ダニエル リカルド , ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス , レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |