メルセデス、予選でクラッシュのボッタスに「プレッシャーはかけない」
メルセデスチーム代表のトト・ウルフは、予選Q3でクラッシュを喫したボッタスに、余計なプレッシャーはかけないと語った。













メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、オーストラリアGP予選Q3でクラッシュしたバルテリ・ボッタスに対し、プレッシャーはかけないと語った。
ボッタスは開幕戦の週末を通して、チームメイトのルイス・ハミルトンに遅れをとった。さらにボッタスは予選Q3でクラッシュを喫してしまったことで、ギヤボックスを交換。決勝は15番グリッドからスタートすることになった。
昨年9月にボッタスはチームと契約を更新したが、その契約期間は1年。彼が来年以降の契約延長を勝ち取るためには、そのポジションにふさわしい仕事をする必要があるが、今回はそれができなかった形だ。
しかしながらウルフは、ボッタスが今回のインシデントで自身への信用に悪影響があると受け入れていたとしても、完全な信頼を寄せていると断言した。
「今回の一件は、自分自身に疑問を感じ始めるような瞬間だ」
そうウルフはボッタスのクラッシュについて語った。
「開幕戦でそれが起きたのは、ドライバーの心理状態にとっては良くない」
「我々は彼に、できる限りのサポートをする。言うまでもなく、まだチャンピオンシップは始まったばかりだ。しかし、メルボルンで15番手からスタートするのは、明らかに簡単なポジションではない」
ウルフがボッタスを支援する上で、何ができるか尋ねられると「状況について理解を示すだけでなく、プレッシャーを高めないことだ」と答えた。
予選でボッタスがクラッシュをした際、ウルフのリアクションは国際映像に捉えられた。しかしあの瞬間、ウルフは自分の落胆よりも、ボッタスに申し訳なく感じていたという。
「放送禁止用語と私のリアクションはおそらく、ボッタスに心理的な影響を与えてしまったはずだ」
「ルイスの方がセッションを通して速かったが、クラッシュの前の時点では、ボッタスのセクター2とセクター3が良かった。特にセクター3は、全体ベストだった」
「彼はセクター1で遅れていたんだ。タイムを稼ぐ必要がある場所を知っていたので、彼は十分なスピードでターン1に侵入した。しかしグリップを失い、ウォールにクラッシュしてしまったんだ」
またボッタス自身も、起こったことについてガッカリしすぎてはいないと述べた。
「正直に言って、それほど悪くはない」
「もちろん最初はすごく残念だった。だけどすでにレースを楽しみにしている」
「僕はそれがひとつのミスだったと受け入れている。以前言ったように、それはどこでも起こりうることなんだ」
「誰もがミスを犯す可能性があるんだから、僕の頭の中はすっきりしている」
「決勝を楽しみにしている。そして次の予選では、リスクを背負って再び全開で攻めていく」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | アルバートパーク・サーキット |
ドライバー | バルテリ ボッタス |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Jonathan Noble |