アルバートパーク、追い越し”不可能”なレイアウトの変更含め対策検討へ

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アルバートパーク、追い越し”不可能”なレイアウトの変更含め対策検討へ
Andrew van Leeuwen
執筆: Andrew van Leeuwen
2018/03/28 7:51

F1の開幕戦が行われたアルバートパークは、追い越しが不可能だという不満を受け、レイアウトの変更を含めた対策が講じられる可能性がある。

 先週末、F1開幕戦オーストラリアGPが開催されたが、レース中のオーバーテイクが極端に少なく、ドライバーからも批判が出た。これを受けて、オーストラリアGPの主催者側はサーキットのレイアウト変更を含め、対策の実施に前向きな姿勢を見せた。

 2018シーズンのF1がオーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキットでスタートした。しかし、決勝レースでは片手で足るほどの数しかオーバーテイクが起きなかった。

 その中で、レッドブルのダニエル・リカルドがレース序盤にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)をターン3へのブレーキングでパスしたものが、最も目立ったオーバーテイクだろう。

 対して、リカルドのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンのレースは、序盤をケビン・マグヌッセン(ハース)、レース後半をフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)に抑えられ、フラストレーションの溜まるものとなった。また、リカルドも中盤以降はフェラーリのキミ・ライコネンを攻略できないままレースを終えている。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、追い抜きが難しいと評されるアルバートパーク・サーキットに何か対策を施すべきだと考えているようだ。

「何かシンプルな解決策があるかどうか、検討すべきだと思う」と、ホーナーは語った。

「ターン1をタイトにして、ブレーキングゾーンを広げるといった対策があるだろう。そうすれば、追い抜きをするために適切なブレーキングゾーンが生まれる。今は、ブレーキングが短すぎるんだ」

 フェルスタッペンは、ペースの面で大きなアドバンテージがあったとしても、現代F1のレギュレーションとアルバートパークのレイアウトが組み合わさることで、オーバーテイクはほとんど不可能になってしまうと述べた。

「(追い抜きを)試してみたとしても、何も変わらない」

「1周あたり1.5秒以上速くても、まだオーバーテイクは不可能だった」

FIAとオーストラリアGP主催者、対策実施を検討

 オーストラリアGPを主催するオーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)は、これまでアルバートパークのレイアウト変更を検討してきた。

 昨年、FIAとAGPCは高速のターン11とターン12を低速の左コーナーに置き換えることで、ハードブレーキングが要求される場所を増やし、ターン10の後から続く全開区間を延長する案を調査していた。

 しかしこの計画は最終的に棚上げとなってしまった。その代わりとして、FIAはターン12の出口から第3のDRSゾーンを設けることでオーバーテイクを活性化しようとしたが、結果は前述の通りだ。

 FIAのF1レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングはレース後、レイアウト変更の再検討を行う必要があるかもしれないと示唆した。

「我々は、AGPCとアルバートパークのトラックレイアウトをいくつか変更することについて話し合ってきた」と、彼は語った。

「実現可能なプロジェクトはあるが、どこを変更するかは決定していない。(ターン11/12の変更は)2年前に私が彼らに提案したものだ」

「その変更は比較的容易だが、ここが公道を使っており、公園に作られたサーキットだということを忘れてはならない。だから(常設の)レーストラックほど簡単に変更することはできない」

 AGPCのアンドリュー・ウェスタコットCEOは、オーストラリアGPの週末にF1経営陣やFIAとの公式会合はなかったものの、議論はいつでも可能だと話した。

「クリスチャンやFIA、F1とその件に関して話してはいない。しかし我々の調査の結果、オーバーテイクについて顕著な変化を生むような、決定的な対策は見出せなかった」

 そうウェスタコットはmotorsport.comに述べた。

「対策には良い面もあれば、ドライバビリティに悪影響を与えるという負の側面もあるかもしれない」

「ロス・ブラウンやチャーリー・ホワイティングのような、レースの世界に精通した聡明な人たちに何か考えがあるのであれば、我々は協力してそれについて話し合い、それを実行する価値があるかどうかを見極めるつもりだ」

 現在、実施される可能性が高いと考えられている対策が、路面の全面再舗装だ。これにより滑りやすい路面が改善されるため、AGPCは中短期的なプロジェクトとしてこの変更を評価しているという。

「路面再舗装はまだ手札の中にある」

 そうウェスタコットは付け加えた。

「我々は、路面やその舗装についてディスカッションを重ねてきた。我々は路面再舗装が必要とされた場合に、それを実行できる立場にある」

「もうひとつ考慮すべきは、アルバートパークは公園だということだ。コースの内側には湖があり、サーキットの外部には建物やグラウンドなどもある。柔軟な変更が可能なサーキットと比べて、変更の規模は小さくなる」

「今は変更について熟考さえしていない段階だが、どのような改善ができるかについて、必要に応じて世界中の専門家と喜んで話し合うつもりだ」

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この記事について

シリーズ F1
イベント オーストラリアGP
ロケーション Melbourne Grand Prix Circuit
執筆者 Andrew van Leeuwen
記事タイプ 速報ニュース