アロンソ、3冠制覇に向け「2017年限りでのF1引退も考えていた」と語る
マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、世界三大レースを完全制覇するため、2017年限りでF1を引退することも検討したと明かした。










マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、世界三大レース制覇という夢を実現させるため、2017年の終わりにはF1引退も考えたという。
アロンソは『F1 Racing』誌最新号のインタビューで、インディ500とル・マン24時間レース制覇を目指すため、F1キャリアに終止符を打つことも検討していたことを明らかにした。
すでにF1のモナコGPを制しているアロンソ。インディ500とル・マン24時間に勝つことができれば、史上二人目の”世界三大レース制覇”を成し遂げるドライバーとなる。彼はそれを目指して昨年インディ500に挑戦し上位を走ったが、エンジントラブルによりリタイアした。またアロンソは今年、F1参戦と並行してWEC(世界耐久選手権)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingに加入。初めてル・マン24時間レースに挑むことになっている。
「確かに、僕はF1への挑戦を止め、戦うシリーズを変更することを考えた」
アロンソはそうF1 Racing誌に語った。
「僕は昨年インディ500に参戦して、F1に戻った後、オーストリアとシルバーストンでのグランプリを戦った。その時、僕は『来年は、違うシリーズに挑戦することもできる。”3冠”を制することにすべてをかけ、そしてインディとル・マンに全力を注ぐのがベストかもしれない』と考えたんだ」
「でも僕は、まだF1を止める時じゃないと思った。今じゃないし、こういう結果や気分の後で辞めるべきじゃないと思ったんだ」
「残りの人生、ずっとそれを後悔することになるということは分かっていた。あの時点でF1を辞めていたら、残りのレースキャリアにとって、悪い後味が残ると感じていたんだ」
「だから間違いなく、僕はもう一度成功したい。僕にはマクラーレンと共に、やり残したことがあるんだ」
「今年はこれまでのことがすべて変わる時だと僕は思う。それについては、かなり確信しているんだ」
アロンソは昨年、伝統のモナコGPを欠場してまでも、インディ500に参戦した。これはホンダとの3年間で苦労し続けたため、チームがアロンソのモチベーションを損なわないようにしようと努めた結果だった。
マクラーレンは今年から、ルノーのパワーユニットに変更。アロンソは”希望が持てない”レースの連続に、ピリオドを打つことを切望している。
「マクラーレンにとっての悪い年というのは、コンストラクターズチャンピオンシップで3位とか4位だった時のことだ。決して9位なんかじゃない」
そうアロンソは説明した。
また今季が”普通の”シーズンになることを期待しているかどうか尋ねられたアロンソは、次のように答えた。
「すべてのグランプリで、普通の感覚に戻りたい。そしてフリー走行と予選を通じて準備し、トップ5に入れるようにすべきだということを分かっている。うまくいけば、表彰台にだって登ることができる」
「もしすごいことをやり遂げることができたら、勝者にだってなれる。そのモチベーションと心構えは、これまで僕が逃し続けてきたものだ」
「しかしこれらのことは、今年も僕が求めていることだ。それが最大の期待なんだ」
By Scott Mitchell and Anthony Rowlinson
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |