ライコネン、”危険なコースイン”で罰金。グリッド降格は免れる
ライコネンは、タイヤが正常に装着されていないままコースへ出たとして審議を受けたが、グリッド降格を免れた。

フェラーリのキミ・ライコネンは、バーレーンGPのフリー走行2回目で、タイヤをきちんと装着しないままトラックへ出たとしてセッション後に審議を受けた。その結果、彼はグリッド降格ペナルティこそ免れたが、チームは罰金の支払いを命じられた。
FP2をトップタイムで終えたライコネンだが、彼はセッション終了を待たずしてコース脇にマシンを止めることになってしまった。
彼はピットでタイヤを装着した際に右のフロントタイヤが正しく装着されていない状態でコースへ出てしまったため、マシンを止めなければならなかったものと見られている。
FIAは、タイヤがきちんと装着されていない状態でマシンがコース上へ出てしまった際には、厳格な対処を行なっている。通常この場合の措置としては、ドライバーにはグリッドペナルティが科される。
しかしスチュワードによるヒアリングの結果、今回は厳しい制裁を科さないことが決定した。というのも、フェラーリはこれまで、タイヤが外れるというリスクを最小限に留めるために可能なことを全て行ってきていたからだ。
その代わりに、FIAはフェラーリに対して5000ユーロ(約65万5000円)の罰金を科した。
FIAの声明では、以下のように述べられている。
「19時14分、スチュワードはライコネンのピットストップのビデオを見直し、チームの代表者から話を聞いた」
「そして、レギュレーションに違反し危険な状態でマシンがコース上へ出されたという結論を出した。だがチームは即座にマシンを止めるよう要求し、ドライバーは可能な限り安全にマシンを止めた」
「チームが適切な行動をとった。そのためスチュワードは、マシンをコース上に止めた過去の例と同様に、強制的なグリッド降格ペナルティを適用しないことを決断した。なおスチュワードはチームに対し5000ユーロの罰金を科した」
FP2終了後、ライコネンは今回の件を重視しておらず、また良い結果で終えた金曜日の走行にもそれほど満足していないと語った。
「何度かバイブレーションを感じていて、(タイヤの装着が)緩かったのでマシンを止めなければならなかった」
「他の人たちが何をしていたのかなんてわからないけど、悪くなかった。改善点はあるけど、いくつかのものをテストし、そこから学んでいた。通常の金曜日の作業と変わりない」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | バーレーンGP |
ロケーション | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | キミ ライコネン |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Jonathan Noble |