バーレーン予選:ベッテル、他を圧倒しPP獲得。ガスリー6番手の大殊勲
バーレーンGPの予選が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得した。

F1第2戦バーレーンGPの予選が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがコースレコードを記録し、自身51回目となるポールポジションを獲得した。
FP1:フェルスタッペンがクラッシュ、赤旗中断
気温28度、路面温度32度というコンディションの中で18分間のQ1がスタート。インスタレーションラップを終えたブレンドン・ハートレー(トロロッソ)は早速アタックに向かったが、少しミスがあったのか、1分32秒773という最初の計測となった。
続いてアタックを行ったのはケビン・マグヌッセン(ハース)で、1分30秒030を記録したが、ソフトタイヤを履いたキミ・ライコネン(フェラーリ)が1分28秒951と大きくそのタイムを上回った。
メルセデスは、まずソフトタイヤを履いたバルテリ・ボッタスが1分29秒275をマーク。一方ルイス・ハミルトン(メルセデス)は最初からスーパーソフトタイヤを履いて1分29秒396を記録した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も最初からスーパーソフトタイヤを装着し、まずは1分29秒374を計測。ピエール・ガスリー(トロロッソ)は最初のアタックで1分30秒699を記録してガレージへ戻った。
するとその直後、タイムを計測したばかりのフェルスタッペンが、ターン2からターン3にかけての区間でマシンをスライドさせてしまい、ウォールに激突してしまった。フェルスタッペンは自力でマシンを降りることができたが、マシンは左フロントサスペンションなどに大ダメージを負った。このマシンを回収するために残り時間5分25分のところで赤旗中断となった。
マシンを撤去し、セッションが再開。Q1敗退の当落線上にいるドライバーは、残り時間が4分を切ったあたりから続々とコースへ出て行った。
赤旗中断前に9番手タイムを残していたニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、14番手だったカルロス・サインツJr.(ルノー)らルノー勢はアタックを行い、Q1突破を確定させた。また彼らの後ろではマクラーレン、トロロッソ、ハース、ザウバーがアタックを行っていた。アロンソは15番手でQ1を通過するも、ロマン・グロージャン(ハース)はミスもあってQ1敗退。ザウバーとウイリアムズも揃って姿を消した。
Q2:ガスリー、初のQ3進出確定! マクラーレン敗退
Q2では、ハミルトンはまずソフトタイヤを履いてコースへ出て行った。一方ボッタスやフェラーリの2台はスーパーソフトタイヤを履いている。
まずはベッテルがアタックを行い、1分28秒341とQ1でライコネンが出したタイムを上回る。ライコネンもアタックを行ったがベッテルには届かなかった。
フェルスタッペンが走行できないため、レッドブルとしてはただひとりで予選を戦うダニエル・リカルドは1分28秒962と3番手につけたが、ソフトタイヤのハミルトンはそのタイムを超えて1分28秒458をマークした。
Q2に進出したガスリーは、最初のアタックで1分29秒836と6番手タイムを計測。しかしその一方でハートレーは1分31秒261とタイムを伸ばせなかった。
残り時間が短くなるにつれて、2度目のアタックを行うマシンがコースへ向かう。最初にアタックを行ったのはここでもルノー勢で、2台ともQ3進出を決めた。しかしマクラーレンはアロンソが13番手、バンドーンが14番手とQ2敗退。ハートレーは自己ベストは更新したものの11番手。ガスリーは9番手となり、初のQ3進出を決めた。
Q3:ベッテル、レコード樹立しPP。ガスリーは6番手
まずはサインツJr.がユーズドのスーパーソフトタイヤでアタックを行い、1分30秒641をマーク。しかし同様にユーズドのタイヤを履くガスリーがそれを上回る1分30秒388を記録した。
フェラーリは、ベッテルが1分28秒196というトップタイムを記録。だが直後に自己ベストを繋いだライコネンが1分28秒101とわずかにベッテルを上回った。ハミルトンもアタックを行いセクター3で全体ベストタイムを出すも、ここでは1分28秒220とフェラーリには届かなかった。
セッションの残り時間も半分を切ると、各車最後のアタックへ向かう。ボッタスが全体ベストタイムで走行していたが、後ろからそれを上回るペースでベッテルがアタックを行う。結局ボッタスは1分28秒124というタイムを記録したが、ライコネンのタイムを上回れずに3番手だった。そしてベッテルは1分27秒958というコースレコードを記録。ただひとり27秒台のタイムを叩き出し、自身51回目となるポールポジションを獲得した。
好調だったライコネンは最後のアタックでタイムを更新することができずに2番手。ギヤボックス交換による5グリッド降格が決まっているハミルトンは4番手だった。
リカルドが5番手、初のQ3進出を決めたガスリーが1分29秒329と6番手に入り、ハミルトンの降格により5番グリッドを獲得する大活躍を見せた。以下マグヌッセン、ヒュルケンベルグ、エステバン・オコン(フォースインディア)、サインツJr.というトップ10となった。
決勝レースは、日本時間4月9日の0時10分にスタートする。
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | バーレーンGP |
ロケーション | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | キミ ライコネン , セバスチャン ベッテル , バルテリ ボッタス |