ハース、ライバルからのお世辞にも動じず。”初心”に返って迎える開幕戦

ハース代表のギュンター・シュタイナーは、テストで順調だったチームの気を引き締め、初心に返って開幕戦に臨むと語った。

 ハースは、バルセロナで行われたプレシーズンテストで好ペースを発揮したものの、チーム代表のギュンター・シュタイナーは、初心に返って開幕戦に臨むと語った。

 プレシーズンテストで、ハースは最も軟らかいハイパーソフトタイヤを使用しなかったにも関わらず、ケビン・マグヌッセンが総合6番手タイムとなる1分18秒360を記録。これは、ハイパーソフトタイヤを使用して総合トップタイムを記録したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)から約1秒落ちのタイムだ。しかも、マグヌッセンのタイムはハイパーソフトよりも2段階硬い、スーパーソフトを使用してマークしたモノだ。

 ハースの印象的なペースに、現王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)も「今年のハースは好調」と発言し、彼らのマシンを非常に速いと評している。

 一方シュタイナーはその賛辞を歓迎しながらも、チームはまだ何かを達成したわけではないと述べ、その将来性について慎重なままだ。

「それ(ハミルトンのコメント)はお世辞だ。我々は現実的なんだ。チームのパフォーマンスについて、うまくいくだろうと期待はしながらも、油断はしていない」と、シュタイナーは語った。

「テストの結果を受けて、自分たちにプレッシャーをかけるようなことはしない」

「我々みんな、慎重ではあるがうまくいくとも考えている。しかし、想定通りの結果を得るためには、やらなければならない作業が多くあることも分かっているんだ。まだ何も始まっていないし、何かを達成したわけでもない」

「テストはうまくいったが、そこでポイントが得られるわけではない。だから我々は初心に立ち返る」

 また、シュタイナーは週末の流れについて、次のように付け加えた。

「我々は慎重な姿勢を保っていく。テストは予選やレースではないので、まだ長い道のりが必要だ。土曜日には、他のチームと比べて自分たちがどこに立っているのか、もう少し分かるようになるだろう」

「たとえ自分たちが何か魔法のようなことを成し遂げたとしても、他のチームがもっとすごい魔法を使っていたとしたら、自分たちの方が遅れをとることになる」

 一方、ドライバーのロマン・グロージャンは、ハースがフェラーリに対して0.5秒差以内につけていると期待できる理由があると語った。

「僕たちのマシンはフェラーリ製のパワーユニットを搭載している。それは大きいが、サスペンションや油圧系統、ギヤボックスもフェラーリ製だから、僕たちのマシンのかなりの部分を占めているんだ」

「それが、ジーン(ハース/チームオーナー)がフェラーリの0.5秒差以内につけたいと言っている理由だ。僕は、それが非現実的な目標だとは思わない」

「僕たちは今年、いくつかの本当に大きなチームと戦えるはずだ。それは、3年目のチームとしては驚くべきことだ。どうなるか見てみよう」

「でも、僕たちは自分の仕事に集中する。何も火星や木星、海王星なんかに行くような突飛な計画を立てているわけじゃないんだ」

 チームのパフォーマンスには慎重なシュタイナーだが、シーズン中の堅実な開発計画には自信を持っているようだ。

「他のチームがどんな計画を立てているか知るのは難しいが、我々には素晴らしいプランがある」とシュタイナーは語った。

「多くの費用を費やすということが、必ずしも結果につながるとは限らない。たとえアップデートに1000万ドル(約10億円)や2000万ドルを費やしても、空力効率が金額に比例して改善されることはないんだ」

「我々はチームとして成熟してきているため、昨年と比べて良い開発計画を立てているし、より良いアップデートをより多く持ち込む予定だ。しかしそれを継続できるかどうかは、やってみなければ分からない」

Additional reporting by Edd Straw and Adam Cooper

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シリーズ F1
チーム ハースF1チーム
記事タイプ 速報ニュース