メルセデス戦略参謀「タイヤに苦労しているのは、我々だけではない」

メルセデスの戦略を司るチーフ・ストラテジストのジェームス・ヴォウルス曰く、メルセデス以外のチームもタイヤの扱いに苦労しているという。

 メルセデスのチーフ・ストラテジストであるジェームス・ヴォウルスによれば、ピレリのタイヤの”スイートスポット”を探るのに苦労しているトップチームは、メルセデスだけではないという。

 2014年以降、これまで圧倒的な強さを誇ってきたメルセデス。しかし今季は開幕3戦を終え、勝利を挙げることができていない。のみならず、第3戦中国GPでは、予選でもフェラーリに太刀打ちできなかった。

 ヴォウルズ曰く、今季のメルセデスW09は非常にうまく働いている時もあるものの、履いているタイヤや気象条件に対する一貫性が欠如していることが、大きな問題となっているという。

「今年のタイヤが(マシンに)影響を与えていると思う」

 ヴォウルズはメルセデスのビデオコンテンツでそう語った。

「しかしそれ以上に、第2の側面もある。メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームは、タイヤの種類やコースのコンディションによって、それぞれが異なるレベルのパフォーマンスを発揮するんだ」

「路面温度、その時のコンディション、そしてどんなタイヤをマシンに履かせているかによって、異なるレベルのパフォーマンスになる」

「今年見ているのは、コースコンディションの変化そのものだ。風が強いか強くないか、寒いか暑いか……そういったコンディションの変化のために、ラップタイムが1秒変わることもある」

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、メルセデスW09と比べてフェラーリの今季マシンSF71Hが、多様のコンディションに適応していることついて驚いていると語った。しかしヴォウルスは、いずれのマシンもタイヤの使い方に対して、浮き沈みを生じさせていると語る。

「メルボルンでの我々は、タイヤをうまく使うことができた」

 そうヴォウルスは語る。

「予選Q3では、ルイスのドライビングにより、非常に速いラップタイムを記録することができた」

「バーレーンでは、ミディアムタイヤが我々のマシンではうまく機能した。またスーパーソフトタイヤのデグラデーション(性能劣化)も同じように良いように見えた」

「中国GPの予選Q2では、ルイスがソフトタイヤで1分31秒9を記録した。これにより、彼は5番グリッドからスタートすることとなった。つまり、タイヤが働いていたという証拠だ」

「それはフェラーリも同じだ。メルボルンで彼らはあまり良くなかった。バーレーンでも、スーパーソフトは彼らの作動領域外にあった。そしてデグラデーションも大きかった。ミディアムを装着しても、我々よりも少し遅かったのだ」

「これはすべてのチームが、うまく扱うように挑まなければいけないことなのだ」

 ヴォウルス曰く、先頭争いは、気温によって大きな影響を受けていると語る。

「フェラーリは寒かったり、逆に非常に暖かいコンディションならば、我々よりも速かったように見える。こうなるのは、いくつかの影響を受けているからだ」

「タイヤはフロントとリヤの温度に非常に敏感なのだ。そしてコース上すべてのコーナーで、最適な温度に保ち、4輪すべてを働かせる必要がある」

「タイトだったり、曲がりくねったようなコーナーでは、タイヤをかなり発熱させることになる。また別のコーナー、中国のターン14のような、長いストレートエンドのコーナーなどでは、タイヤが冷えてしまっている」

「いずれのチームも、これをコントロールするために最善を尽くしている。しかし想像できるように、すべてを一緒に達成することは難しいのだ」

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この記事について
シリーズ F1
チーム フェラーリ , メルセデス , レッドブル
記事タイプ 速報ニュース